元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1840回
心に希望を抱く〜白血病生還記

この猛暑でガン患者に限らず
体調を崩す人が増えています。
ガンの同輩、僚友が突然、
症状を悪化させて亡くなってしまうほど
悲しいことはありませんが、
一方で、治療・養生を上手に組み合わせて
スローヘルスに過ごしているといった便りをいただくと
こちらにも勇気が与えられてとても嬉しいものです。

いま発売中の「いのちの手帖」第4号・秋冬特大号に
寄稿していただいている、
元日本CI協会専務理事の花井陽光さんも
その元気を回復したお一人です。
3年前に、過労がたたって急性白血病に冒され、
惨い抗ガン剤治療にも耐え、
さらに生存が非常に難しいといわれる骨髄移植手術を乗り越えて、
いまは故郷に近い愛知県岡崎市で慎重に養生しながら、
新しい仕事に挑戦されています。

ちなみに急性白血病の
全体の5年生存率は50〜60%といわれますが、
固形ガンと違って、手術ではなく、抗ガン剤の投与が主流となり、
血球減少、感染、出血、消化器症状をおこしやすい治療となります。
さらに、完治治療として骨髄移植が行なわれますが、
これまた移植後の感染、拒絶反応と闘わねばならない、
とても難しいガンです。

その花井陽光さんが、ことしのスローヘルス研究会の新年会に、
三年ぶりに元気な姿を見せてくれた様子はまえに伝えました。

「白血球はゼロを示しました。もはや抵抗力はありません。
口内炎が日増しに悪化し、食事も水も言葉も話せなくなりました。
白い粘液が喉の奥からとめどなく出て、
毎日ティッシュ1箱を使いました。
頭は朦朧とし、幻覚や幻聴も出てきました。
でも、不思議と不安はありません。
トイレは紙おむつに変わりました。
いつの間にか看護師に下半身を
さらけ出す羞恥心も屈辱感も消えました。
白血球の増加という最初の回復の兆しは医師の予告どおり、
移植後2週間目でした。
この後、退院まで2ヶ月の間、急性のGVHDによる
皮膚病、頻脈などありましたが、
ドナーの骨髄も100%生着が確認され、
主治医の言葉通り移植後3ヶ月で退院できました。(略)
退院後の今、人生は有限だということを肝に銘じ、
故郷を離れ新しい生活を始めています。(略)
地方発の“食と環境”
の提案活動を続けていきたいと考えています」
(「いのちの手帖」第3号より)

創刊号以来、「いのちの手帖」にも毎号、闘病と回復の様子を
同時進行で寄稿していただいてきたわけですが、
もちろん、いま発売中の「いのちの手帖」第4号にも
「運命を変えた白血病(4)
骨髄移植後1年が無事に過ぎました」と題した
闘病エッセイを送ってきてくれました。

「移植後1年目の骨髄検査が終わりました。
腰骨に麻酔を打ち、細いドリルで穴をあけ、
その穴から骨髄液を吸引します。
この吸引は文字通り『生き胆を抜かれる』といっていいでしょう。
入院中は幾度も経験しましたが、何回やっても緊張で体が震えます。
1年目はこうして無事に過ぎました。(略)」
という回復報告ですが、入院中からひそかに構想を温めていた、
新しい仕事=地球環境問題の執筆活動と
NPO法人の立ち上げ
という事業を始めた様子も報告されています。
ガンの闘病とは体のケアだけではなく、
花井さんのように心に希望を抱いて生きる目標を定める――、
いのち丸ごとで対応することがいかに重要かを教えられます。
白血病の患者さん、ご家族やご友人のみなさんのみならず、
ぜひ読んでみてください。
勇気と希望側が湧きます。


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2007年9月10日(月)

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