元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1843回
「欽言力」って何?

まえにこのコラムで
「欽ちゃんの自伝―読むトキメキ」と題して、
なんでそーなるの!―萩本欽一自伝」(日本文芸社)という、
人気コメディアン、欽ちゃんらしい
面白い自伝を紹介したことがあります。
欽ちゃんといえば、先月、
「24時間テレビ」で70キロマラソンを完走し、
その感動の場面は43%の
高視聴率を上げて話題をさらいました。
『なんでそーなるの!』はベストセラーとなっていますが、
欽ちゃん本第二弾として
こんどは「欽言力」という新刊が出ました。
送ってくれたのは、前作同様、
この本を編集構成した名編集者・
元集英社役員の栗田正晃さんです。

版元のサイトからは
「なぜか元気が出る、
心に勇気をくれる欽ちゃんの言葉を集大成。
66歳になった大将が、教育、家族、生き様など、
人生の万般を語り尽くす話題の書!」
と威勢のよいメッセージが発信されています。
欽ちゃんの言葉50を集めた金言集ならぬ「欽言力」です。
その目次を見るだけでも元気が貰えそうです。
一部を抜粋しましょう。

●いじめを経験した子は、人を見る力がつく
●辛い思いをしている子こそ、未来のスーパースターだ
●一番は偉くない。二番のほうがすごい。
●人を笑わせるって、いい気持ちなんだ
●友達の思いやりって、一生の宝物
●苦手なものほど、チャレンジしてみると『運』がついてくる
●トータルで考えると、人生はチャラ
●『死にたい!』と思ったとき、
本当は『生きたい!』って心が叫んでいる
●僕は40歳で大人になった
●正直に生きてると、向こうから正直がやってくる
●失敗は運のせいにする
●人生『無駄』にこそ価値がある

どうでしょうか。
人生の山坂を自然体で歩んできた
いかにも苦労人の萩本欽一さんらしい、
しなやかな人生観が、言葉からひたひたと
伝わってくる楽しい金言集だと思いませんか。
とくに「僕は40歳で大人になった」
という話を面白く読みました。
僕の持論である、人生八十年は
「40歳から魂進化論」に通じる、賢い知恵があるからです。

「僕は多分、40歳で大人になったんだと思う。
40歳になったら急に「常識」っていうことを
考えるようになっちゃったんです。
そうしたらネタがなくなった。
もう、パタッとでない。
39歳までは、子供みたいにただ自分の夢を追いかけて、
無謀に走ってきたんだろうね。
失敗しても怒られても「ごめんね!」ですむと思っていたし、
テレビ番組の視聴率をあげるためなら、
少しぐらいひどい目に合わせてもいいや、
なんて強引に進むばかりだった。
大人ってそういうもんじないですよね。(以下略)」

若者にももちろん、中高年にも
読んだら勇気の湧くこと間違いありませんから、
手にとって見てください。


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2007年9月13日(木)

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