元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1891回
有名ホテルでもマクロビオティック料理

大阪の正食協会で、
会長の岡田定三さんとお会いした話の続きです。
岡田さんとの話の中で、
とくに感銘したのは、マクロビオティック玄米菜食法が、
最近、若い女性を通じて共感者を増やしているが、
ただ食事法や治療法として、堅苦しく考えるのではなく、
これからの自然なライフスタイルを創造する
大いなる「いのちの哲学」として応用することが大切だ――、
という、ホリスティックな発想でした。

また、以下のような興味深い話も
聞かせていただきました。

「最近は世間に健康志向や
自然食料理が注目を集めているためでしょう。
僕のところに、プロの料理人や
食品やレストラン関係の企業の幹部が
話をしてくれと言ってよくやってこられます。
数年まえに、大和ハウスという大きな会社のオーナーの
息子さんが来られて、ぜひ、系列のロイヤルホテルの料理長たちに
マクロビオティックの料理法を伝授してほしいというのです。
とうとう、そのホテルチェーンの料理人が競う、
マクロビオティック料理のコンテストまで開かれて、
相当洗練された料理が並んだのにはびっくりさせられました。
半世紀前に、ほそぼそとはじめたころの
マクロビオティックの時代とは隔世の感があります。」

僕も、昔、箱根のホテルなどで、
マクロビオティック料理を出してくれるところがあって、
食べにいったことがありますが、
大抵は、長続きしないものでした。
しかし、インターネットで調べると、
「マクロビオティックの考えを実践し、
無農薬野菜やオーガニック食材などを用いた、
安全で健康と環境に配慮したお料理を楽しむプランです」
とうたって、
確かに、ダイワロイヤルホテルの全国のホテルでは、
マクロビオティック・コース
という宿泊プランも奨めています。

ちなみに、前にこのコラムで大和ハウスの会長兼
CEOの樋口武男さんの自伝「熱湯経営」を紹介し、
その果敢なビジネス法について触れましたが、
なかなか進取の精神に富んだ会社なのですね。
大和ハウス系列の全部のホテルが
対応しているかどうかはわかりませんが、
北海道の鹿部ロイヤルホテル、
北九州の八幡ロイヤルホテルなどのサイトでも
告知されていますので、
これから旅に出るときは、
ちょっと調べて行こうと思いました。

ところで、岡田さんの正食協会の月刊誌「むすび」にも、
長浜ロイヤルホテルの和食料理長 金納三利氏による、
「滋味旬菜」と題する、とても洗練されていて
美味しそうな料理講座が連載されています。
家庭で作れるホテルのマクロレシピというわけですから、
玄米食や菜食を目指して、献立に困っている主婦には
とても参考になるものでしょう。
ちなみに以下のようなレシピが載っています。
・筍と粟麩の木の芽和え
・和風しゅうまい
・桜海老と根菜の寄せ揚げ
・ステーキ風ジャガ芋餅
・近江風いとこ煮
・春野菜ととろろ昆布の吸い物・玄米ごはん

ステーキ風ジャガ芋餅は片栗粉仕立て、
和風しゅうまいは湯葉を使ったものなど、
いろいろ美味しい知恵が詰まっているようです。
「むすび」誌などについて、
くわしく知りたい人は、
正食協会のホームページ2を覗いて見てください。

1 http://www.daiwaresort.co.jp/mc/2006/news/macro/macro.html
2 http://www.macrobiotic.gr.jp/index.html


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2007年10月31日(水)

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