元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1911回
心温かい医師と友人を持っていますか?

医師の本は出てきても、
患者のほんとうの体験を集大成した本が少ないのに驚く――、
僕たちは、なんとかして多くの読者のみなさんに
じっくり読んでもらえる実名患者の原稿が詰まった
雑誌を出そうと考えた――、
そして定着したのが「いのちの手帖」だ――、
という話をしつつ、
「いのちの手帖」創刊号から第3号までの
闘病エッセイ特集を紹介して来ました。

最新号のラインアップは以下のようなものです。
全部を読んでいない人が多いと思いますので、
前回に続いて「第3号」の
実名の闘病記、エッセイの特集を紹介しておきましょう。

●特集1 自然のパワーをいただきま〜す・・・31
マクロビオティックの本を編集して10年! 山本洋子
「手かざし」という癒し――         山平松生
マクロビオティック食堂経営を決意するまで 遠藤京子

●特集2  80歳から息子世代へ!「いのち」のメッセージ
「患者漂流」―「いのち」に無関心ではいけない 中野次郎
ユーモア上手は生き方上手       アンドレ・キャラビ
倒産、クビ、返り咲き、83年の「無手無し流」 吉川亨

●闘病記 一歩また一歩 ガンと共に歩む
白血病(4)骨髄移植後1年が無事に    花井陽光
わが娘の未分化癌との闘いに思う     松尾達也
「原発性不明癌」と穀物菜食         若山朝子
楽歩、遊歩にいそしむ日々          黒川宣之

どのエッセイを読んでも、
いかに心温かい医師、勇気付けられる友人を
持った人が、ガンと上手に共存し、
悔いなき人生を果たして行くことができるか?
読むとその心持が伝わってきます。
こうした心情は決して、
マニュアル治療の第一人者といわれるような
医師の本には書いてありません。
患者の寂しさのわかる友人をたくさん持っている人は幸せです。
この「より良い、いのちの環境場」を作ることが、
長い長いガン闘病生活を上手に乗り切る
薬よりもメスよりも勝る「良薬」なのです。

僕たちのスローヘルス研究会の活動に目標が3つあります。
「患者が的確に医療情報をつかみ、
 よりよい、いのちの環境の場」を作るための
「3つの目標」です。
(1)しなやかな「ネットワーク」を作る
(2)しなやかな「ライフライン」を作る
(3)しなやかな「バトンタッチ」を作る
これが、長寿難病社会を
悔いなく、心豊かに過ごすための
スローヘルス研究会
の心構えなのですが、
(1)は、まさに、
患者と家族が主体の治療を組み立てるために、
あきらめずに、心ある医師を探し出す努力を
惜しんではいけないという考え方です。
(2)は、「食べ物こそいのちを作る源」ですから、
有機農園や自然食品店とも
仲良く情報交換をしようという考え方です。
(3)は、医師に頼るだけでなく、
患者さん同士が情報を交換する、
そして「成功した患者に学ぶ」ことが、
ガン治療の近道だという発想法です。

まだ、「いのちの手帖」を読んでいない人が
回りに居られたら、ぜひ、紹介してあげてください。


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2007年11月20日(火)

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