元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1919回
「温泉」に行きたい! 乳ガン患者の願い

いま発売中の「いのちの手帖」に掲載されている、
「●ときめき対談●逸見晴恵VSイディス・シー
子宮ガン、乳ガンを超えて
もっと、わくわく、 もっと、輝いて・・・」を読もう――、
という話の続きです。
司会は、ガン克服9年の僕があたりました。
前回に続いて「いのちの手帖」の対談「乳ガンの温存手術と
デトックスの効用」の内容を紹介します。

         *

《「温泉」に行きたい!乳ガン患者の願い》

司会:ガンの患者さんで、せっかく回復してきているのに、
風邪をひいて、体を冷やして失敗する人がおおいんです。
やがて肺に水が溜まったりしてくると
取り返しのつかないことになります。
だから、おっしゃるように体を冷やさないことって、
ガン治療、ガン養生の基本の基本だと思います。

逸見:自分のうちでも出来る、
温める療法ってたくさんありますね。
足湯とか。日本のお風呂はいいですよ。
欧米ではお風呂にお湯をはらないでしょ。
アメリカにいる娘に教えたら、
マンションだから、お湯を溜められないとか、
ぬるいとかいって難しい。
外国ではあまり通用しない話でしょうが・・・。

シー:私が日本に来る楽しみは温泉です。
温泉でなくても、
毎日、お風呂でお湯に浸かって温まっています。

ルー(盧繼徽=シーさんのご主人):私にも少し言わせてください。
妻が子宮頸ガンになってから一年後に乳ガンになった訳ですが、
一生懸命、ケアをしました。
なぜ、乳ガンになったかといいうと、カニとかエビとか、
毎日、豪華な食事していたから原因があるんじゃないかと思って、
食事療法を勧めました。
また、妻の放射線治療が始まってからは、
体の前も後ろも真っ黒になり、
肌も固くなってくるので、私はびっくりして、
愛情を込めて毎日毎日マッサージをしてあげました。
私は天仙液の世界的普及を目指す
国際癌病康復協会の仕事をしていますので
天仙液を大量に飲んでもらいました。
それが良かったと思いますが、妻は付添いもなしで、
一人で歩いて通院できるようになりました。
ただ男性から見みていて、女性の乳ガンって大変だなあと
痛感したことがあります。
乳ガンの手術は女性の一番大事にしている部分を失ったり、
傷跡が残るわけですから、
温泉などで誰にも見られたくないと消極的になってしまう。
でも、妻ともよく話して、積極的に友達と
温泉旅行などにも行くようにしているうちに、怖がったり、
恥ずかしがることも平気になって、
ストレスが発散できるようになり、
日に日に、妻の心のパワーが高まってくる。
明るく過ごせるようになったことは、
とても嬉しいことでした。

司会:いい話しですね。昔は乳ガン手術というと、
ハルステッド療法といって、乳房もリンパ腺も
丸ごと切り取る治療が常識で、まさに女性を悲しませました。
ルーさんの話のように温泉や大浴場にいけない人がまだおられる。
日本でも、それでも勇気をだしてみんなで
温泉に行こうという患者の会がありますね・・・。

逸見:作家で評論家の俵萌子さんが会長をされている、
乳ガン患者の「1、2の3で温泉に入る会」ですね。
私もよく存じ上げているのですが、俵さんご自身も乳ガンですが、
人生楽しく生きなきゃ損ですといって、
多くの患者さんと
仕事や趣味の生きがいを求める活動を積極的になさって、
明るく過ごしておられます。
患者さんには心の持ち方とか、みんなで支えるパワーとか、
生き甲斐が大切ですね。


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2007年11月28日(水)

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