元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第1970回
「長寿の幸福」とは

詩を書く、短歌や俳句を作る、
もちろん小説やノンフィクションを書く、
絵を描くといったことが、
ガンの心の養生効果を挙げる――、

僕の大先輩に講談社の常務をやっておられた、
内田勝さんという天才的でタフな編集者が
肺ガンと宣告されて、手術ではなく、
抗ガン剤治療とハナビラタケの養生法で過ごしているが、
そのエネルギーアップのヒケツは、
趣味の短歌つくりにあった――、
前回、こうした話を書きましたが、
ことしも、多くの元気で長生きの人生の大先輩から
年賀状をいただくことはとても嬉しいことでした。

とくに、HIQのみなさんはご存知のように、
83歳、邱永漢さんのパワフルな事業活動には目を見張ります。
閉塞する日本のマーケットから、
中国、アジアの新興市場に、若い投資家たちを率いて、
経済視察団を次々と企画し、実行に移す。
先日も、こんなメッセージが
「もしQ」から配信されていましたね。

「(2月のベトナム視察団ツアーも)
おかげで定員オーバーが80名もできてしまい、
うっかりするとあと2回
同じツアーを続けなければならない心配が出てきました。
でも4月はバンコックからマダカスカル、
モーリシャスまで行く予定になっているので、
どうしても1回で片づけてしまう決心をしたのです」と。

日本は世界の最長寿国と新聞は騒ぎ立てていますが
もう一つ、威張っていられないのは、
元気で長生き=幸福な長寿をまっとう出来るチャンスのない人が、
一方で増えてきて、
「長寿謳歌」「長寿幸福」どころか、
「長寿難病」「長寿不安」の時代を迎えているからでしょう。
政府は赤字財政の付けを、
少子化とからめて、
まるで定年退職以降の65歳以上、
2500万人を社会の「お荷物」のように扱って虐待する。
医療費自己負担の増額はむろんのこと、
年金すら社会保険庁の不始末で破綻寸前。

いまほど、60代、70代どころか、40代も50代も
将来に備えて、「衣・食・住」ならぬ「医・食・財」は、
わが身で守らなければならない――、
そう問われていることはいうまでもありませんね。

幸いにも、邱永漢さんのおかげで、
このHIQに参加している読者なら、
邱永漢さんという「お金も神様」、
さらに、僕のページを開ければ
帯津良一医師という
「いのちの神様」のご託宣に接することができ、
それなりに「医・食・財」の設計を確かにして、
「長寿の幸福」に向って邁進できるわけです。

昔、「青年は未来に生き、老人は過去に生きる」
といわれたようですが、
70歳、80歳とて、未来に生きる青年となるべき時代です。
それも、身体は70、80歳であっても、
日々、素晴らしい未来に燃える人、
目的を持っている人は青年なのだなあ――、
とくに邱永漢さんのBLOGや
賀状を読んでいるとつくづくそう思います。

さて、いま発売中の「いのちの手帖」第4号では
「80歳から息子世代へ!『いのち』のメッセージ」と題して
80歳を超えて、まさに「心の養生」に励んでいる
3人の大先輩のエッセイを掲載させていただきましたが、
もちろん、その方々からも
「長寿元気」「長寿幸福」の年賀状が届いておりました。


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2008年1月18日(金)

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