元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2014回
体を冷やさないで「温かく」過ごそう

ガンに「冷えは大敵」だ、
ガンは「体を温めよう」
ガンと共生しながら、延命、克服しよう――、
その解決の方策を書いた拙著「ガン延命学新書」=
「第25則 体も心も「冷えは万病のもと」 
おばあさんの知恵を見直そう」の抜粋紹介の続きです。

        *

古来から『冷えは万病のもと』といわれます。
退院後、せっかく、
食事療法や代替療法を続けて回復したというのに、
とつぜん、症状が悪化して亡くなるケースがあります。
いろいろ調べてみると、
大抵が、季節の変わり目、とくに寒さが厳しくなる
11月ごろから2月ころに、アクシデントが多いのです。
この夏を上手に乗り切ってきた患者さんは、
体を冷やさないように注意してください。
昔から「冷えは万病のもと」といわれますが、
ただ薬や検査にたよるだけではなく、
なにはさておき「冷え」予防に心しましょう。
病人の体温が下がることは死に近づくことを意味します。

僕は退院から、すでに7年たちましたが、
なんども再発や転移の危機に襲われました。
しかし、上手くクリアできたのは
漢方薬や食事療法のお蔭もありますが、
冬に体を冷やさない工夫を心がけたことが
大きな理由だと思います。

えー? そんな子供騙しみたいな療法で
ガンに立ち向かえるはずがない――
大抵の人が苦笑いするのですが、
「冷えはガンのもと」という教訓を忘れた人が、
ガンをこじらせて病院に駆け込み、
抗ガン剤治験薬やモルヒネを浴びせられ、
死を急いだ例はたくさん見てまいりました。
病気の不調を感じると、
すぐ病院に駆け込んで、薬をドサドサと服用しがちですが、
化学薬とて体を冷やし、
体調を崩す原因となりますから、
まず「体を冷やさない」工夫を、食べ物や身繕いでこらすことが、
あらゆる病気克服の基本なのです。
よく女性が「冷え性」で悩むと言われますが、
高蛋白高脂質の過食による
慢性疾患のトリコとなってしまった私たちは、
老若男女の区別なく、
「冷えは万病のもと」と自覚することが、
賢い健康法、養生法と再認識しましょう。

では、どうすればよいのか? 
いくら検査を繰り返したり、
健康食品やビタミンをとっても、
それだけで良いというものではありません。
とくにガンはしぶとい病気ですから、
食事や呼吸法の生活習慣のバランスをはかることはもちろん、
季節の変わり目には薄着や冷暖房には気をつけましょう。
「体を冷やさない」とくに「患部を冷やさない」ことが大切です。
ガンは高温を嫌い、冷えを喜びますから、
夜寝る前に風呂で体を温めたり、
寒い日には臆せずに携帯カイロも湯たんぽも使いましょう。
冷えた患部を温めて血行をよくすることが、
晩秋から厳冬を乗り切るヒケツです。
不調を訴える患者さんたちには、
とくに体のツボを温める「ビワの葉温灸器」や
手軽で美味しい「梅醤番茶」といった、
昔「おばあさんの知恵袋」といわれた
素朴な伝統療法をすすめています。
日本人には日本人の体質に合った
健康の知恵があることを忘れてはなりません。
これぞ、ゆったり健康法=スローヘルスの原点なのです。

             *

もうそこに春の息吹が迫っていますが、
ガンに「冷えは大敵」です。
とくにガンの患者さんだけでなく、
年配者は「体を冷やさないように温かく」してお過ごし下さい。


←前回記事へ

2008年3月2日(日)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ