元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2015回
港に山積みの輸入食品の実態は?

僕の愛読誌である月刊「むすび」誌1の3月号が届きました。
この雑誌についてはこのコラムで
新年冒頭から何回か紹介してきましたが、
大阪のマクロビオティックの総本山である
「正食協会」が発行している、まさに正食による
食養生法を伝える直販の雑誌です。

とにかく、いまは食品表示偽装に始まって、
輸入食品の農薬疑惑が多発している
まさに「偽食」の時代に突入してしまいました。
僕は「偽食から正食へ」というわけで、
日本人の身と土にあった
伝統自然食を見直すべきだ、
その基本発想は、玄米菜食を中心とする
マクロビオティック食養生法の哲学にありとして、
このコラムでなんどもメッセージを送ってきました。

僕自身、ガンという複雑怪奇な難病を患って、
マクロビオティックにめぐり合って、
幸運にも延命10年を迎えることができました。
また、「偽食から正食へ」というフレーズを
身をもって思い知らされたわけですが
だからといって、日本人全員は、即刻、
毎朝、毎晩、玄米や雑穀を、
それも有機のものを食べなければいかん!などと
偉そうなことは申しません。
ただ、あまりにも拙速主義と便利主義が蔓延し、
本来「いのちの源」である食事までもが安くて便利なら、
なんでもOKという、食の堕落、食卓汚染の野放しの風潮には、
NOといおう・・、この機会に真剣に考え直したほうがよい・・
と声を大にして申し上げたいわけです。

さて、手元に送られてきた「むすび」誌の3月号の巻頭特集は
「彼岸よりの食べもの」ですが、
「もっと輸入食品に厳しい目を」という、
港に大量に陸揚げされる輸入食品の現場を
徹底取材する、まさに時宜を得た内容でした。
フツーの商業マスコミではできないレポートですので
読み応えがあります。
そのさわりをリード文から抜粋紹介しましょう。

「食料自給率39%という数字を
改めて持ち出すまでもなく、私たち日本人の胃は
海外から輸入される産物や加工品などで
その多くが支えられているといっていいでしょう。(略)
『輸入食品は安全性に
問題がありそうだから食べない』
と決めていても、和食ならと思って、
つい外食で山菜そばを食べてしまえば、材料の玄そばや山菜が
すべて輸入品だったということも珍しくありません。
地方で買った『ふるさと産品』の本当の古里が、
実は中国やブラジルだったということも
十分に考えられます。(略)

港を訪れる機会を得て実際に目の当たりにしてみると、
鳥肌の立つような風景が広がっていました。(略)
こんなものを食べさせられていたのか、
あんなものが食卓に載っていたのかと思うと、
空恐ろしくなります。」

というわけで「港における輸入食品の扱い」の実態の
大特集が10ページ続いています。
興味のある人は、
以下のHPで確かめて手にとって見てください。


1 http://www.macrobiotic.gr.jp/musubi/top/index.html


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2008年3月3日(月)

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