元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2025回
長寿食の達人・大集合(4)

いま発売中の「文藝春秋SPECIAL」の
文藝春秋SPECIAL (スペシャル) 2008年 04月号 [雑誌]
「長寿の食卓―大特集・私の長寿食、教えます」に掲載された、
僕の「延命食」の秘話=
『ガン切らずに10年目!
「偽食」から「正食」へ――僕の延命食』の紹介の続きです。

         *

これはマクロビオティック食養生法といいまして、
いまでは若い女性のダイエット食として
すっかり有名になりましたが、
1世紀も前に軍医で漢方医の石塚左玄や桜沢如一といった
食養思想家が編み出した食事法。
Macrobiotiqueとは【Macro=大いなる】
【bio=いのちの】【tique=生活法】という意味で、
もっとも栄養バランスとれた玄米を中心に、
高たんぱく高脂質の肉や乳製品、卵などの
過食を戒める雑穀菜食法です。

10年前、玄米菜食でガンを撃退する、延命するなどと話せば、
「えー、そんなウサギの餌みたいなもので良くなるはずはない」
と呆れられたものでした。
もちろん、ガンと長く付き合うと分かってくるものなのですが、
ガンは怪我や切り傷、感染症や細菌病とも違う、
体の老化を早める、いわば「突発性老化病」ですから、
メスや劇薬で応急処置は出来ても、
からだ全体の免疫力といいますか、
生命エネルギー全体を高めないと
再びガンに侵食されてしまうという厄介な病気です。
玄米菜食法とは分かりやすくいいますと、
毒素を腸内に溜め込まない、
「抗酸」「排毒」「浄血」して飽食過食の弊害を食い止め、
免疫力を高め、自然に近い体質に戻すものなのです。

えー? そんな不味いものを食べていたらパワーが出ないし、
人生面白くないだろ?という
美食家が僕の周りにはたくさんいますが、
「ガンに万能薬なし」「ガンは突発性の老化病(アンチ長寿病)」
ということが分かれば「食はいのちの源」という
古来、連綿と伝わる
日本人らしい食養生法こそ延命力を高める近道だ――、
思った方が利巧だと悟りました。
いづれにしても自然界の食物連鎖によって
人間が「いのちの恵み」を受けているわけですから、
自然調和、身土不二に感謝しつつ食べることが、
ますます大切となってきたと思います。(中略)

要するに、たとえガンのような難病にかかっても、
いま流行のコンビニエンス(拙速主義)に頼るだけではなく、
ゆったり、ゆっくり、スローヘルスに、
手間隙をかけて、日々、養生を積み重ねていく――
「偽食から正食へ」、これが延命力を掴む近道なのです。

             *

この「文藝春秋スペシャル」の
「大特集 私の長寿食、教えます」と題する各界有名人
50余人によるエッセイが圧巻ですので、
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もちろん、僕の主治医であり、
身も心もいつもはつらつとしている、
帯津良一先生も、以下のような対談で
にこやかに登場しておられます。

●誌上健康診断座談会
帯津良一 矢野誠一 
森永卓郎 芝田山 康(六十二代横綱大乃国)
【食生活アドバイス】幕内秀夫
「メタボリックなんかこわくない」
――古来、太鼓腹は健康長寿の象徴だった。
腹囲100センチ超でも中身は健康だ!


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2008年3月13日(木)

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