元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2060回
ガンの「好戦派」と「反戦派」

僕が「ガンを切らずに10年」延命したことは、
いまや、ちょっとばかり有名な話になってしまいましたが、
かといって、まったく順調に推移したわけではありません。
このコラムを継続して読んでいる人なら
分かるとおり、
なんども、抗がん剤や放射線の後遺症に悩まされ、
また、うっかりカラダを冷やして風邪を引き、
スワッ! ガン再発か?と大騒ぎしたこともなんどかあり、
そのたびに、何人かの医師から、
「関根さん、やはり、ガンは切ったほうがいいですよ」と
誘いをかけられました。

患者とは悲しいもので、
「うん、やはり、悪い腫瘍は切ったほうがよかったのかなあ」と
不安に落ち込んだものですが、
幸運というか、悪運というか、
いやおそらく、僕自身が昔から胃や腸が弱い
やや腺病質だったことが幸いしたのでしょう。
手術や強い化学薬に、本能的に
「拒否反応」をした、いわば「臆病」さが、
おそらく「切らずに10年延命」をもたらしたのではないかと、
しみじみと思っています。

ところが僕の周りには、たくさんの
ガンの同友がいたわけですが、
元ラグビー選手やら柔道家やら、
よほどの頑丈な体の持ち主が多かったので、
大抵の人が、昔の「腹きり武士」のように、
なんどもなんども手術台に上って行く姿を見て、
驚いたものです。
ところが、大抵が、長くて3,4年で、
荒治療に負けて、この世を去っていき、
とても悲しい思いをするとともに、
やはり、いまのガン病棟で行われている
「切る」「叩く」「焼く」という荒治療のみを
正当とする、がん治療はおかしい・・・
と思い続けてきたわけです。

もちろん、新聞でガン患者の記事を読んでいると、
5回も10回も手術を受けて
延命されている人もおられます。
本当に我慢強くて、腕のよい医師にかかっているものだなあ
と感心しますが、これはよほど恵まれている方でしょう。
やはり、治療にかけるお金も時間も限られている人が
多いわけで、不運な患者は、途中で、
未熟な医師の「メスさばき」にかかったり
乱暴な医師の「薬責め」にあって、命を縮めている。
最後は「余命半年です、緩和病棟で死を待ちましょう」などと
いわれて、生きる気力もそがれていくのは、
なんとも耐え難い・・・
と僕は思っているわけです。

いわば、外交戦争や経済戦争のように、
ガン治療にも「好戦派」と「反戦派」があって、
多くは、病院や医師の意見に従って、
「好戦派が当たり前と考えられているのではないでしょうか?
ガンは切り傷や悪性のタンコブの治療と違いますから、
ただ「戦い挑む」だけではうまく行くはずがないでしょう。

もちろん、ガンは自分のいのちそのもの、
身・魂・心の人生丸ごとの問題ですから、
治療を受けるには、それぞれ、納得して
受ければよいわけで、別に、
僕を見習えなどと偉そうなことは申し上げません。

しかし、僕は、はっきりいって「ガンの反戦派」で
生き延びてきたわけです。


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2008年4月17日(木)

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