元週刊ポスト編集長・関根進さんの
読んだら生きる勇気がわいてくる「健康患者学」のすすめ

第2121回
あなたはガンの痛みに耐えられますか

「漂流患者の『いのち&こころ』を救う
『がん難民コーディネーター』に密着!」と題する、
6月2日発売の「週刊ポスト」に
僕たちのスローヘルス研究会の仲間である、
翻訳家の藤野邦夫さんが登場した――
藤野さんのカウンセリングを受けて、
まさに「地獄に仏」と押しかける患者が沢山いる――、

その『がん難民コーディネーター』=
藤野さんの22ページに及ぶ論文が
7月1日に発売になる、
「いのちの手帖」第5号に載るから見逃せない――、
という話の続きです。

題して、
●最前線医学情報――
「あなたは「ガンの痛み」に耐えられるか?        
――イザというとき知っておくべき
鎮痛療法と緩和ケアの新知識」
というものですから、治療の選択肢に迷い
医師からは「余命半年です」などと
サジを投げられた
患者さん、家族の皆さんは必読の好著です。
僕自身、ガンの鎮痛療法の本を読もうと思っても、
とても古いものか、専門にこだわった医療書しかなく、
これほど、今の患者の悩みに寄り添い、
さらに欧米の最新情報も加味して、
系統的に書いたものは見たことがありません。

ちょっと「いのちの手帖」第5号の発売前で、
すべてを紹介するわけにもいきませんが、
これだけ、進行ガンや末期ガンで、
悩む人が増えているわけですから
一刻も早く最良の選択肢をつかめるようにと思い、
藤野さんの了解をいただいて、
さわりを紹介させてもらいます。

          *

●痛みをとることが病気を治す基本
 わたしたちはからだが発信する信号を感じとり、
病気にかかったことを自覚して治そうとします。
からだの痛みや、違和感や、異変を感じとって、
病院のような治療施設にいったり、
薬を使ったり、外側から刺激をあたえたりして、
痛みや違和感をとろうとします。
つまり痛みや辛さから逃れようとすることが、
病気を治そうとする基本的な行為にほかなりません。
一方、からだの仕組みのほうも、
痛みや異常を感じとった瞬間から、
自動的に対応しようとする仕組みをもっています。

 痛みがおこる理由は、
からだの損傷をうけた個所の末梢神経から、
信号が発信されることにあります。
この電気的な信号が、
太い「Aデルタ神経線維」と細い「C神経線維」という
二種類の神経線維をとおって、
脊髄から脳の中枢にとどくと、
はじめて「痛い」という感覚が生まれます。
つまり痛みというのは、脳が感じとる感覚です。(以下略)

             *

この藤野さんの「痛みを知り、痛みを和らげる」論文には、
別図のような分かりやすい図説で解説するものですから、
一般の人にも分かりやすいことは請合います。
続きは、また明日。


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2008年6月17日(火)

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