礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第130回
思いやりの心を最期まで

昨日は弊社、小黒淳子先生のお通夜でした。
また、これから告別式にいってまいります。

昨夜は1,000名をこえるであろう弔問客。
その中には、日本を代表する大女優の方のお名前などもあり、
あらためて小黒先生のお人柄の素晴らしさを感じました。

お悔やみ時のマナーはマナー本にたくさん書かれています。
その中に、遺族より訃報を受けたら、
亡くなったときの状況など詳細を聞いてはいけない、とあります。

確かに、悲しんでいらっしゃるご遺族に対し、
辛いことを思い出させることは避けた方が良いのかもしれません。

しかし、これも、本来のマナーは故人との関係によると思います。
マナーはお互い様です。
ご遺族から直接連絡を頂戴する相手は、
故人と親しい場合もあります。

マナーは凝り固まった作法ではありません。
こういうときは、こうしなければならない、
というものでもありません。
本物のマナー人は、そのとき、そのときの状況、
相手、立場などに応じて、
相手が望む心地よい臨機応変な対応ができることです。

親しい方が亡くなったとき、
最期の様子をうかがいたくても伺えないとき。

遺族側からそれを教えて差し上げるのも
マナーのひとつの形かもしれません。

また、相手から聞かれたら、
快く応えて差し上げるのもマナーのひとつでしょう。
場合によっては、最期の話は聞きたくない、
という方もいらっしゃるかもしれません。

大切なことは、相手のニーズ、ウオンツを察し、
それに対してどう応えていくか、ということ。

本当に人はさまざまな考え方があります。人は千差万別。
今回、小黒先生のご家族の皆さまも、
小黒先生同様に、
大変素晴らしいマナー人の皆さまでいらっしゃいました。

ご家族の皆さま、本当にありがとうございました。

昨日、本日と東京は爽やかな秋晴れ。
小黒先生の明るい笑顔のようなお天気です。

今から小黒先生にお目にかかりに行ってまいります。
皆さんも良い一日をお過ごし下さいませ。


←前回記事へ

2009年9月17日(木)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ