礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第172回
今夜は鐘の音を楽しみに

平成21年の大晦日です。
それぞれの月の最後の日を晦(つごもり)といい、
12月31日は一年の最後の日なので、
『大晦日』『大つごもり』といいます。

大晦日の夜には、家族揃って年越しそばを食べる習慣があります。

その意味は、
『年越しの晩にそばを食べれば運が開く』といって、
おおみそかの晩に年越しそばを食べるようになりました。

由来は、年の瀬を越せない人々にそば餅を配ったところ、
よく年からその人々の運気が上がってきたため、
大晦日に『運気そば』
として食べるようになったといわれています。

また、江戸時代には、商売繁盛を祈って、
商家では、毎月の区切りとして、
「晦日そば」を食べていた風習もあり、
それが大晦日に広まった、ともいわれています。

そばは、腰は強く長いことから、
『寿命がのびる』『末長く繁栄する』など、
縁起を担う意味があり、『福そば』『運生そば』
『寿命そば』などとよばれています。

そばの五色とは、
葉の緑・茎の赤・花の白・実の黒・根の黄色のことで、
一株の中に五色をそろえている植物は珍しいということから、
昔からそばは縁起のよい食べ物とされていました。

また『そばは七十五日』といわれるほど、
種まきから収穫までの時間が短く、
やせた土地でも育ちやすい。

それ故に、昔は飢饉に備える貴重な作物でした。
タンパク質やビタミンB,
生活習慣病を予防するルチンやコリンなどの栄養素も
豊富に含まれています。

このように、私は、マナーを通じて、
人々に仕事のマナーはもちろんのこと
『食=健康*美=心身*衣=ファッション』など、
ライフスタイルに密接するマナーをお伝えしています。

本年も皆様、大変ありがとうございました。

皆さんは今夜の除夜の鐘、聞きますか?
除夜とは、夜を除くという意味で、
眠らない夜、ということ。

昔は、大晦日の晩に、神社にこもって夜を明かす
『年籠(としごもり)』を行っていたことから、
大晦日を除夜と呼ぶようになったといわれています。

除夜の鐘は、108回打たれます。
この数は、仏教の思想に基づくものが多く、
108の人間の煩悩を追い払うという意味があります。

本来の除夜の鐘は、107つまでは、年内に、
残りのひとつを年明けにつきます。

除夜の鐘が鳴り終わるまでは、寝ないで起きておく、
というのは、寝ながら年神様を迎えるのは無礼、
という考えからです。

除夜の鐘が鳴り終わったら、
一家で『新年おめでとうございます』とあいさつを交わし、
新年を祝います。

皆様の除夜が平穏でありますように。。。
 
平成21年。ありがとうございました。


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2009年12月31日(木)

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