礼儀正しい人が出世します-西出 博子

西出博子さんが伝える一目置かれるマナー術

第202回
某大手企業の新人研修にて

新年度がスタートし、
私は昨日より企業への新人研修がはじまりました。

昨日は、私たちの生活に欠かせない資源、
環境に関係する日本を代表する研究所の研究員の皆さんと
一般で入られた方々への研修でした。

受講者のほとんどは大学院をご卒業の方々です。

私は今まで多くの人々に対して研修を行ってまいりましたが、
昨日の皆さんは過去最高といえるほど、
素晴らしい人間性をお持ちの方々でした。

礼儀の形は知らなくてもいいんです。
それは、それを知り、覚えればできるようになるから。

しかし、心、気持ちの部分はなかなかすぐに変わろうと思っても
かわることができないのが人です。

私は、いつも研究でひとりひとりの
受講者の人間性をみていきます。

何か質問をして、それに対して素直に応えるのか、
それとも、自分を守ろうとして、言い訳をいうのか、
はたまた、ときには、
相手の質問の仕方が悪いなどと攻撃をする人もいます。

自分を守ることは大切です。

しかし、自分を守るために、嘘をついたり、
相手を攻撃するのはマナーの心からは反する行為ですね。

もちろん、私たちはときには
そのようなことをせざるを得ないこともあるでしょう。
そういうときは、それを自覚した上で行い、
相手に対して心の中でお詫びをいえればいいですね。

昨日の研究所の皆さんは大変素直でした。

そして、20年以上、新人研修を行ってまいりましたが、
最後、全員で万歳三唱で終了した研修もはじめてでした。

仕事をする中で、生きていく上で、
はじめての経験ができることを幸せだなと感じました。

そして、やはりマナーはお互い様である
ということもあらためて感じたのです。

彼らと接し、これからの日本を担う若者たちに安心し、
彼らのようなマナー人がいれば、
日本の前途は明るくなるとおおいなる期待をした私です。


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2010年4月6日(火)

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