旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第162回
飛行機はますます込みそうです

国際線の飛行機が込んできていると感じませんか。
年末年始やゴールデンウィークなどの大型連休、
夏場のオンシーズンは当然ですが、
秋や春やあるいは冬場のオフシーズンでも。

その理由はいろいろあります。
ひとつは航空会社のCRS(コンピューター予約システム)が発達して、
いわゆる旅客マーケティングに長けてきたこと。
説明すると長くなりますが、要するに、どれくらいの時期に、
どれくらいの運賃を出せば席を上手に埋められるかという、
テクニックが上手になったわけです。
インターネットの普及も混み合う一因です。
売れ残りそうな席を格安な運賃で売る場合、
インターネットなら出発直前でもピーアールできますから。

さらに、コードシェア便を増やすことで、
空席を埋めやすくなった。
国際線の時刻表を見ていただければ分かりますが、
ひとつの便にやたらに多くの便名が付いているものがある。
3つも4つもの航空会社の便名が付いている。
コードシェア便は実際に運航する航空会社はひとつだけ。
それにいくつもの航空会社が自社のコード(便名)を付ける
ことで乗客を送り込むという、
航空会社にとって効率のいい販売方法です。
1社ではなかなか満席にできなくても、
複数社でなら席を埋めることができる。
これも、空席が減っている一因というわけです。
航空会社間のアライアンス(航空会社の業務・運航上の提携)は、
これからもっと普及しますから、コードシェア便も増える。
一方で、テロや疫病が流行るとすぐに便数を減らす。
これからも、飛行機の席が込むのは避けられそうにないようです。

空席を減らす新手の方法が出てきたとなれば、
乗客としても席を確保する新手の方法を考えなくてはいけません。


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