旅行記者・緒方信一郎さんの
読んでトクする旅の話

第181回
円高のメリットを享受する方法

円高が続いています。
もちろん、USドルに対してということです。
香港上海銀行のレートを見ますと、
円からUSドルへの換算レートは、
1USドル=109円です(2004年1月22日現在)。
110円を切ると円高のメリットを享受した
気分になれるというのが、私の実感ですが、
最近、ハワイあたりの人気が回復しているのは、
円高の影響もあるのかもしれません。
一方で、タイ・バーツに対しては1バーツ=3.19円、
イギリス・ポンドにポンドに対しては1ポンド=208円、
ユーロに対しては1ユーロ=142円と、
いずれも円安の傾向です。

割と頻繁に海外に出かけるようになると、
USドルがいかに便利な通貨であるかに気付きます。
アメリカ本土はもちろんですが、
南米やアフリカ、
もちろんアジアでも幅広く通用する。
南米やアフリカでは日本円を持っていっても
ほとんど役に立ちません。
そんな地域のレストランなどで小銭がなくて
困ったときに日本円を出しても、紙切れ同然。
ところが、USドルだと受け取ってくれるわけです。
それなら予め日本で現地の通貨に
両替していけばいいのではないか。
しかし、USドル以外の通貨は日本で換えると
レートが悪いものが多い。
逆に、USドルなら日本で換えても、
あまり損はない。それなら、
ある程度まとまった金額をUSドルに
換えておこうと考えるわけです。
使い切れなかったら、そのまま取っておけばいい。

ところが、最近のように円高・USドル安になると、
取っておいたUSドルの価値が下がるわけで、
どうも損した気分になってくる。
つい最近、海外からの帰りにUSドルを
日本円に換えたら、予想を超える金額の低さに
愕然としてしまいました。
USドルで預金をしている人など、
気が気ではないのではないでしょうか。
大統領選まで今の状態が続くと見る向きは
多いようです。
もし、そうなら、大統領戦後には、
再び円安に振れるわけですから、
今のうちになるべく多くのUSドルを
買っておくのもいいかもしれません。
「投資」となるほどのお金をつぎ込むのは、
予想が外れたときにとんでもないことになるので、
お薦めしませんが、海外旅行の小遣い程度なら、
チャレンジしてみてもいいかもしれません。


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