「一歩一歩、おいしさを探して」
J.C.オカザワの脚で綴ったダイアリー

第96回
4年ぶりだよ「金竜山」! (その1)

焼肉の人気店ランキングで
しょっちゅう上位に顔を出すのは
都内各地に支店展開したせいか
やや味を落とし気味の「正泰苑」、
足立区・鹿浜という不便なところにあり、
酒を飲むならタクシーに頼るしかない「スタミナ苑」、
そして白金高輪駅ができたおかげで
なんとかアシの確保ができた「金竜山」、
といったところか。

焼肉は好んでは食べない。
どの店も味付けは似たり寄ったりだし、
肉質で評価が決まってしまい、
霜降りの脂っこいのが
もてはやされるようになったのもイヤだ。
オマケにいくら無煙焼肉といっても
衣服に匂いが移るのは防ぎようがない。

焼肉以外のチゲ鍋や冷麺は好きなほうだが、
キムチ・ナムルは当たり外れが激しいし、
チャンジャ・ケジャンは味付けが濃すぎる。
夜には滅多にごはん粒を口にしないため、
ビビンパやクッパとも無縁だ。
有名店の予約もわずらわしいことこの上なく、
これでは焼肉店からアシが遠のくワケだ。

それでもツキアイというものがあるから
年に数回は訪れる。
今回、予約の取りにくい「金竜山」を
再訪したのは実に4年ぶりのこと。
浅草のバーでたまたま出会って意気投合、
月に1度は食べ歩きをともにする仲となった
N戸夫妻が「金竜山」の女将さんと親しい間柄で
一夜、席を確保してくれ、ご一緒した次第。
メンバーにはもう1人、
大手新聞社の秘書嬢が加わって
ここ数ヶ月は決まってこの4人で出掛けている。

この夜は痛風に悩むN戸氏は酒を一滴も飲まず、
もっぱら移動の際のドライバーに徹してくれた。
あとの3人はいつも通りにビールをガンガンやる。
4年前にはキリンの一番搾りしか
置いていなかったような気がするのだが、
キリンのラガーとサッポロの黒ラベルが
揃っていたので、サッポロでゆく。

まずは浅い漬かり具合のキムチとカクテキから。
ともに好きなタイプながら
ちょいと塩気がとんがっている。
注文した品々は以下の通り。
チャンジャ・上レバ刺し・特上タン塩・
ハラミ・並&中カルビ・特上ロース・
上ミノ・野菜焼き・冷麺。
炭火がおこり、熱くなった焼き網の上に
子どもの草履ほどもあるタンをひろげて並べる。

        =つづく=

 
←前回記事へ

2006年11月13日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ