蓬莱仙人・大海淳さんの
身体にいい話

第105回 (旧暦4月23日)
アウトドアライフの基本は「自分の足で歩く」こと

アウトドアライフを楽しむためのイチバンの基本は、
自然のフィールドを自分の足で
自由自在に歩きまわれるようになることです。
この「歩く」ということは、
本来、人間にとってもっとも基本的な行為のひとつですが、
仙人の見るところ、クルマの普及とともに
「歩く」ことがヘタクソな人間が
やたらと増えてきたような気がします。
たとえば、東京で1〜2cmの雪が積もると、
たちまち転倒によるケガ人が何人も出ることなども
その好例といっていいでしょう。

ちなみに、いま自然の山野をテクテク歩いているのは
中高年のオジさんやオバさんたちがほとんどで、
彼らより体力的に数段まさるはずの若者たちは、
むしろ「歩かなくてすむ」オートキャンプ場にたむろして
ワイワイ騒いでいるのが実情ではないでしょうか。
これは、いまのオジさんオバさんたちの世代にとっては、
まだ「歩く」ことが生活の日常であったのに対し、
オートキャンプ場に集う若者たちの世代では、
クルマと日常生活とが切り離せなくなっているためです。

それでは、自分の足で歩いているオジさんオバさんたちと、
車のそばを決して離れようとしない若者たちと、
どちらが本当のアウトドアライフを楽しめているかといえば、
それは間違いなく、自分の足で歩いている
オジさんやオバさんたちであるでしょう。
なぜかといえば、オートキャンピングには
オートキャンピングなりの楽しみはあるものの、
そのフィールドとなるオートキャンプ場とは、
広い意味では「自然の一部」ではあっても、
本来の自然からすれば「ホンの入り口」でしかないからです。

そのことを理解するためには、やはり、
クルマが乗り入れられる終点から、
とりあえず自分の足で1時間歩いてみることで、
そうすると、そこには「入り口」では見ることができない
もっとすばらしい自然があり、
そして2時間歩けば、もっともっとすばらしい自然に
出遭えることに気が付きます。

つまり、自分の足でより長く歩ける人ほど
豊かな自然と遭遇できるということですが、
そのためには、何はさておき
「歩き上手」にならなければいけません。
そこで、次回では、アウトドアの「歩き上手」になるための
仙人歩行術のいくつかを紹介してみることにしましょう。

自分の足で歩くのがアウトドアライフの基本

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