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         第6回 
          じゃぁ、千春は悪いのか? 
        2000年のデータによれば 
          使途秘匿金として課税されたのは2500社、 
          追加納税額は124億円だったそうです。 
          建設業界がトップです。 
          なるほど。 
          見事な土建国家ぶりです。 
        これをどうみるかは人それぞれだと思いますが、 
          会社を運営する中で 
          社長は日々さまざまな決断を迫られています。 
          会社の方向性はもちろん、 
          現業の維持、新規事業の開拓、人の配置、給料の決定、 
          資金の調達、紛争の解決、後継者問題などなど 
          これら全て、 
          普通のサラリーマンでは計り知れないほどの重責です。 
          その毎日の中で、 
          2倍のお金を支払ってまで使途秘匿するという決断は、 
          社長にしかできない、苦渋の選択だと思うのです。 
          会社のために良かれと思ってした決断であるとすれば、 
          部外者がとやかく云う問題ではなくなります。 
          よって税務署も、 
          どうしても使途秘匿するならば、 
          課税漏れが生ずる相手の分まで税金納めてください 
          と、いうことで、 
          会社継続のための必要悪としてその存在を認めた上で、 
          40%もの高率で課税しているのです。 
        今回の調査は、 
          千春氏が、鈴木宗男氏の後援会会長であるというあたりから 
          お鉢が回ってきたようですが、 
          申告なんて、 
          結局は会社が存続してはじめて成り立つものですから、 
          なんといっても会社が一番なんですね。 
          そりゃ、 
          税務署の云う通りに申告していれば文句ないところでしょうが、 
          例え、追加で納付することになったとしても、 
          それについていい悪いだなんて、 
          おまわりさんに切符を切られて 
          説教されるほど腹たつ話はないわけで、 
          そう意味で、 
          「千春はきっちり税金払ったんだから、それ以上何も云うな!」 
          というのが、 
          今回の使途秘匿金課税に関するボクの見解です。 
        それではまた来週。 
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