第65回
カネカネカネのケーエイ学12: デフレ・スパイラル。

ギャンブルは全くやらない。
自分自身の人生がすでに、確率の低いギャンブルに大賭けしてるようなところがあって、他に注意を散らしている余裕はあまりない。

競馬場には何度か行ったことがある。
パドックで馬を見ながら100円か200円くらい賭けるカワイイ競馬で、まあ3000円が4000円で朝から夕方まで楽しめるわけだが、結局のところ、競馬で勝ったことは一度もない。最良が「あんまり負けなかった」というくらいで、悪いときは全部負ける。

賭けてるときの心理に、こういう法則があった。
午前中に1回か2回勝てれば、午後も気持ちよく気に入った馬に賭けられ、けっこうトントンくらいに持っていける。
午前中のレースで負けが続くと、午後は掲示板の数字を見ながら穴馬を狙うようになる。もちろん可能性が低いから穴馬なので、そんな買い方をしてるとやっぱり勝てない。デフレ・スパイラルに陥る感じだ。

野球やサッカーでは、よく「先取点が欲しい」というが、これが全然わからなかった。
1点か2点で勝負が決まるんだったら「先取点がとれれば、勝つ確率が高い」のは当たり前のことではないか。
しかし「前半で早く点を取っておけば、後半はリスクの小さい確実な方法で勝負できる」という意味だとすれば、これはデフレ法則にてらして理解できる。

そういえば、もててる時はもてる、という法則もあったね。
彼女に不自由してないときの方が、ほかの女の人にも、もてる。心に余裕ができるというか、女性とのつきあい方が手慣れてくるというか。
逆に「もてたい、もてたい」と思うようになると、心が浅ましくなっちゃうのか、なんとなく敬遠されるようになる。まあ、いまがそんな感じだナ。

してみると、人生の午前中に負けちゃった場合に、午後から穴ねらいにならずに、なんとかトントンくらいにまで持っていける方法を、昼メシ食ってる間に考えたいわけだ、ね。


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