第102回
人財をつくる その7
58日前 『声がでない、笑顔が出ない、手が動かない、
絶望の研修3日目』

人材が人在でなく人財になるには
4つの門をくぐらなければなりません。
接客の門では

STEP1.接客に用いられる用語を明るく、正しく云える

STEP2.ピーク時でも仕事をしながら
      全てのお客様に明るく、正しく云える

STEP3.新人に対してSTEP1の意義と目的を
      キチンと教えられる

STEP4.店の運営状態に合わせて
      臨機応変に対応出来た接客が出来る

この4つのSTEPごとに職位のランクが変わり、
責任の度合いによって報酬が変わっていくのです。
外食産業が「教育産業」と云われるのは
これがあるからです。

ドトールコーヒーショップの開業トレーニングは
厳しい事で知られています。
この訓練を卒業できなければ開店は出来ないのです。

ベローチェチェーンも珈琲館チェーンも
カフェ1店からスタートし、
今日の大きなチェーンになりました。
この両社に共通しているのは
礼に始まり礼に終ると云う
「挨拶」の素晴らしさを
取り入れたところです。
挨拶と云う意味は相手の心にせまり
心を開いてもらうことを云います。

スターバックスは
「20%の厳格と80%の創意工夫」が
会社の理念ですが、
1杯のコーヒーに賭ける厳格主義は
働く人のプライドになっています。
いづれも素晴らしい理念になっています。

松井さん全く元気がありません。
奥様は昔マクドナルドで働いていた感覚を
すっかり取り戻し、活き活きとして
トレーニングにはげんでいます。
松井さんは、声出ず、笑顔出ず、手が動かずの状態なのです。
その原因が何なのか松井さんは分っていました。
それは「申し訳ありません、今一度やらせて下さい」
という一言が云えないからです。


『出来れば好きになる。好きになるからもっとやる。
人財はネガティブチェックよりポジティブチェック
(長所を認める)から生れる』


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