第101回
人財をつくる その6
58日前 出来るまでやる事を「訓練」と云う
「訓練」の本当の意味を知らなかった松井さん

奥様が店に入って働き、松井さんが店長。
何と1日で社員2名が決まってしまいました。
しかし2人はパートタイマー、
アルバイトの募集を開始する前に
自分たちのスキルを磨かなければなりません。
そのために自分たちの現場実習の店を
探さなければなりませんでした。

商品計画も原材料の調達に必要な
業者の斡旋、紹介は
芝さんが担当してくれます。
店舗経営に必要な各種の基準づくりと
手順(マニュアル)の骨子も
芝さんが主役になってどんどん整備されています。

一番大切な従業員のトレーニングについては
松井さんと奥様が自ら行う事が大切と
松井さんは自覚していました。
そこで松井さんはペンステーションの責任者
吉木さんに相談に行きました。
ペンステーションの店内環境やサービスが
一番気に入っていたからです。
出来る事ならこの店で
トレーニングが出来たら良いと
ひそかに願っていたのですが、
ペンステーションは株式会社パイロットが経営しています。
それは始めから出来ない相談でした。

しかし親切な吉木さんは
ペンステーションが使用しているコーヒーの仕入先である
トーアコーヒー営業部の責任者
中野さんにすぐ連絡をしてくれました。
トーアコーヒーは銀座に2店、
セルフサービスのカフェを直営で運営しています。
中野さんは取引の話しを一切せずに
快くお二人の研修を引き受けてくれました。

1日8時間、述べ20日間、160時間の座学と現場実習が
こうして始まりました。
「目的と方法を教える。これを教育といいます。
出来るまで繰り返し行う事を訓練といいます。
出来る、出来ていないの評価と
原因の追求、対策の実施を管理(マネジメント)といいます」
研修初日にトーアコーヒーの店長の佐々木さんが
松井さんに話してくれた事でした。


『仕事は命令によって始まり、
報告によって完了する。
報告、連絡、相談は全ての仕事の基本である』


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