第72回
お金を借りるときに売掛金を担保にすることができます。

「お金を借りる」には返済見込みが必要で、
普通は、担保か保証人が必要だと説明しました。
だからこれまでは担保となる不動産がないと
お金は借りられませんでした。
けれど今は売掛金を担保にしてお金を借りることができます。
売掛金という言葉はみなさんご存知だとは思いますが
念のため説明します。

商品を売った場合に、
その場で代金を支払ってもらえればそれで終わりですが、
実際の取引では、代金の支払日は末締め翌月末払いだったりします。
この商品を納入して、
翌月末に商品の代金を請求できる権利を売掛金と言います。
実際に代金の支払が翌月末だったとしても、
商品や原材料を仕入れていれば
仕入代金も支払わなければならないし、
事務所の賃料や従業員の給料の支払いは毎月発生するもので、
翌月末まで待ってはくれません。
こんなときに経営者は一時的な資金繰りが必要になります。

こういう場合、商品代金の支払(売掛金)を担保に
お金を借りることができるのです。
もちろん、そういう場合でなくても売掛金があれば
それを担保にお金を借りることができます。

これまで、売掛金を担保に取るには、
代金を支払う取引先に売掛金を担保に取りました
という通知を出さなければなりませんでした。
ところが、取引先に
売掛金を担保に入れているという通知が行ってしまうと
取引先はこの会社は危ないから
取引をやめようということにもなりかねません。
そこで、売掛金を担保に取る場合、取引先に通知するのではなく
登記すればよいことにしたのです。
これで、取引先には知られずに、
売掛金を担保とすることができるようになったのです。

今は、不動産を持たないサービス業が多いです。
それでも売掛金を担保に
お金が借りられることを覚えておいてください。
銀行でも取り扱っています。
詳しくは中小企業庁のホームページの「金融」の欄の
「売掛債権担保融資保証制度」を見てください。


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2002年12月5日(木)

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