第168回
「相殺」は「そうさい」と読みます。

先週の宿題は
相殺は「そうさつ」と読む。
○でしょうか?×でしょうか?

という問題でした。

「相殺」は「そうさい」と読みます。
「そうさつ」ではありません。
だから、答えは、×です。

みなさんの解答の中には、
「当然『そうさい』でしょ。」というものと、
逆に「『そうさつ』でしょ。」というものがありました。
「そうさつ」と読んでいた人、
間違ったことは気にしないでください。
これからは「そうさい」と読めばいいのです。

5月から「物を売る」の講義をすることにしました。
今はサービス業も多いので「物を売る」より
「サービスを提供する」の方が多いかもしれません。
これも含めて「物を売る」ということで説明します。
弁護士は「サービスを提供する」ですね。

相殺というのは、簡単に言うと、
AさんがBさんに以前100万円の商品を売って、
まだ代金をもらっていないときに、
Bさんから100万円の商品を買った場合に、
100万円の代金請求権と100万円の代金支払義務で、
プラスマイナスゼロにすることです。
この相殺は「物を売る」ときに役に立つので、
その読み方を宿題として出してみたわけです。

相殺って、中学か高校か、
はたまた小学校かで漢字テストに出たと記憶しています。
お金の貸し借りや物の売り買いについて、
知らない中学生や高校生に、
相殺の読みを漢字テストで出すことに
意味があるのでしょうか。

というか、お金の貸し借りや物の売り買いについて教えて、
相殺という言葉も教えるべきだと思っています。
相殺の意味は、中学や高校で教わったのでしょうか?


■今週の宿題■
売買契約は、契約書など書面を交わさなくても、
口約束で十分有効である。
でしょうか? ×でしょうか?

お答えをお待ちしております。


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2003年5月12日(月)

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