第172回
ある分野に詳しい弁護士に依頼したい場合は
著作が参考になります。

金曜日は「弁護士の話」です。
前回(と言っても先週の金曜日)弁護士の専門は、
弁護士はもともと法律の専門家だし、
業界や法律の分野で分けることが難しいので、
弁護士の専門を説明するのは難しいという話しをしました。

弁護士は、法律の専門家であるから、
どんな分野のどんな法律でもわかるというのは理想ですが、
実際は人間ですから、
詳しかったり詳しくなかったりする分野もあり、
調べてわかる問題もあれば
調べてもわからない問題もあります。
そこで、ある分野についてはかなり詳しい、
そんな弁護士に依頼したいというニーズは当然あると思います。

そんな場合には、著作が1つの目安になります。
弁護士が書く一定の法律分野についての著作は
専門的知識が前提になります。
だから、一般の本のように
ゴーストライターを使うことはできません(おそらく)。
したがって、著作のある弁護士は、
少なくとも著作に書いてある分野については
法律の解釈や判例などを調べて書いており、
その分野のことに詳しい
あるいはその分野に関心があると言えそうです。

著作を書くには時間がかかるので、
一定の専門分野に詳しく
その分野の仕事をたくさんやっている弁護士は忙しくて、
その分野に詳しいけれど著作はないかもしれません。
そういう弁護士に依頼するには、
人の紹介以外には方法はないかもしれません。
だから、次善の策として、
著作のある分野が一つの目安となると思います。

著作の連絡先を見て連絡してみるのも1つの方法ですし、
弁護士の紹介欄の著作をチェックするのも
1つの方法だと思います。
僕の著作は僕のホームページの著作の欄を見てください。
(プロフィールにもあります。)

僕は、
「民事介入暴力」「人材派遣」「スポーツ」「相続・遺産分割」
「企業経営」「フランチャイズ」「ゴルフ会員権」「インターネット」
に関する法律問題について、関心があったり、
研究したりしているということです。

僕は弁護士としては著作はかなり多いほうだと思います。
でも、著作は、出版社との縁だったり、
出版社も売れなさそうな分野の本は出版しなかったりするので、
あくまでも1つの目安として考えてください。


■今週の宿題 ■
売買契約は、契約書など書面を交わさなくても、
口約束で十分有効である。
でしょうか? ×でしょうか?

お答えをお待ちしております。


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2003年5月16日(金)

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