第207回
銀行への支払いは後回しにしてもらいましょう。

これまでの経験から、普通の事業者は、
下請業者や仕入業者に対する支払いを待ってもらう一方で、
銀行などの金融機関への利息の支払いは
約束どおり支払っていることが圧倒的に多いです。

しかし、下請業者や仕入業者が取引を停止してしまったら、
事業は停止してしまいます。
しかも、下請業者や仕入業者は
銀行など金融機関に比べると体力はありませんから、
支払が遅れることは下請業者仕入業者の死活問題となります。

これに対し、銀行など金融機関への支払いを
一度遅れたくらいでは、
事業に影響が出ることはありません。
仮に、銀行が工場や自宅を担保に取っていたとしても、
一度の支払遅延くらいで
すぐに工場や自宅を競売にかけることはしません。

今は不良債権処理で早まっているかもしれませんが、
これまでは競売にかけるまでの期間は
通常6ヶ月と言われていましたから、
猶予はあるわけです。

また、銀行はこれまできちんと支払っている相手には
メインバンクとして追加融資など
支援をしてくれたりしましたが、
今は取引先への支払いも遅滞しているような取引先に対し
融資することは期待できません。

それに、いざと言うとき(破産などになった場合)、
下請業者や仕入業者は無担保・無保証がほとんどですから、
全く回収できない可能性がありますが、
金融機関は担保も保証も取っていることから、
全く回収できないということはないのです。

そういう理由から、事業者は苦しいときには、
仕入業者や下請業者に対しては約束どおり支払って、
銀行などの金融機関への支払いを
待ってもらうべきなのです。

相手が理解してくれるかどうかはわかりませんが、
そのような説明をして、
銀行への支払分をこちらに回してもらう
というのも1つの方法です。


■今週の宿題 ■
代金の支払について
公正証書を作成してある場合には
裁判を起こす必要はない。
でしょうか? ×でしょうか?

お答えをお待ちしております。


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2003年7月4日(金)

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