弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第96回
世の中には詐欺的商法がたくさん

巷では、ゆとり教育の失敗、学力低下など、
教育論議が花盛りです。

しかし、教育の最終目標である
どういう人間をつくるのか、
そのためにはどういう教育をするのか
という議論が抜けているような気がします。

さて、僕は高校を卒業して
20年以上経過するので、
今、小中高でどのような教育が
行われているのかわかりません。

しかし、未成年や20代といった若者が、
簡単に詐欺的商法の被害に
遭ったりする現状からすれば、
高校までで(おそらく大学や短大、専門学校まででも)、
世の中には、詐欺的商法がたくさんあって、
その被害に遭ったらどうしたらよいか、
被害に遭わないためにはどうしたらよいかなど
消費者教育が
なされてはいないのではないかと思われます。

高校生までは未成年なので、
詐欺的商法の被害に遭う確率が少ないことから、
学校で教える必要はない
ということなのかもしれません。

しかし、高卒で社会人になる人はもちろん、
大学進学等のために
東京など大都市で1人暮らしを始めると、
詐欺的商法のターゲットとなります。

とすると、高校までに、
世の中にはどのような詐欺的商法があって、
被害に遭ったらどうするか、
被害に遭わないようにするにはどうするか、
教育しておく必要があると思います。

そのようなことは
各家庭で教えろという意見もあると思いますが、
親たち自体消費者教育を受けたことがなく、
詐欺的商法に対する対応法など
わからない方が多いので無理でしょう。
それどころか、実際は
詐欺的商法の被害に遭う大人たちも多いのです。

詐欺的商法に対抗するために消費者教育は、
子供たちばかりでなく、
大人に対しても必要なのです。

このようなことは、
社会全体に有益だと思うのですが、
実際にはなかなか行われず、
世の中に詐欺的商法が
広くはびこる原因となっています。


←前回記事へ

2005年9月27日(火)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ