弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第106回
弁護士秘書(法律事務職員)の仕事

テレビドラマでは、弁護士は、
刑事弁護をするのが普通です。
そして、弁護士秘書(法律事務職員)が
弁護士といっしょに捜査や聞き込みをしたりします。

しかし、実際の弁護士の仕事では、
刑事弁護はほとんどありません。
僕もほとんどしていません。

もし、刑事弁護を引き受けたとしても、
捜査や聞き込みをするということは、
ほとんどありません。

だから、弁護士秘書(法律事務職員)になって、
刑事事件の捜査をしたいと思っている方は、
残念ながらご希望には添えません。

弁護士秘書(法律事務職員)の主な仕事としては、
電話での応対、来訪者の応対、簡単な文書の作成、
ファックスや郵便物の発送などと、
一般の会社の事務とあまり変わりません。

いわゆるお茶くみもありますが、
悩み事を抱えて、
法律事務所に相談に来た依頼者に
お茶を出すというのは、
依頼者の緊張をほぐすという面もあり、
重要な仕事です。

一般の会社では、必ずあるのが営業ですが、
弁護士は積極的な営業行為は規制されていますので、
弁護士自身もしませんから、
もちろん、弁護士秘書(法律事務職員)に
営業をさせることはしません。

弁護士秘書(法律事務職員)になって、
弁護士のようにばりばり働きたい
という方もいるかもしれません。

しかし、弁護士秘書(法律事務職員)は、
弁護士資格を持っていないので、
自分の判断で、依頼者や相手方と交渉したりして、
事件を解決するというわけにはいきません。
そういう希望の方は、弁護士資格を取る他ありません。

逆に言えば、法律事務職員としては、
依頼者や相手方との折衝などという
難しいことはしないで済むということとなります。

弁護士秘書(法律事務職員)は、
弁護士の補助的な仕事で、高収入は望めませんが、
事務職を希望して、人のためになり、
人に感謝される仕事に携わりたいという方には
よいのではないかと思います。

興味のある方、僕と働いてもよいと思う方は、
ご応募ください。

※弁護士秘書(法律事務職員)募集については、
  多数のご応募ありがとうございました。
  募集を締め切らせていただきました。


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2005年11月1日(火)

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