弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第175回
法律相談するにはどうしたらよいか?

みなさんから、
弁護士に相談する方法がわからない
ということをよく聞きます。
こういうことを聞く度に、
弁護士は、
みなさんに縁遠い存在なんだなと思い、
ちょっと悲しくなります。
ただ、会社を経営している人や
不動産などの資産を多数持っている人なら、
まめに弁護士に相談することがあると思いますが、
それ以外の方は、
弁護士に相談することは、
一生に3回くらいしかないでしょうから、
仕方がないのかもしれません。

弁護士への法律相談が、
他のサービス業と異なるのは、
多くの法律事務所で予約が必要なことだと思います。
法律相談には、30分から1時間かかります。
弁護士は、何件もの裁判や交渉を
同時平行で行なっていますので、
みなさんが法律相談を受けたいと思って
法律事務所に行っても、
弁護士がいるとは限りませんし、
仮にいたとしても、
法律相談に応じられる状態ではないことも多いのです。
だから、必ず、
法律相談を受けたい場合には、
電話やメールなどで予約をしてください。

法律相談を受けるのに
紹介者が必要かということを
気にされる方も多いと思います。
紹介者がないと
法律相談を受けない弁護士もいるのは事実です。
しかし、僕は紹介者がいなくても気にしませんし、
紹介者がなくても
相談を受ける弁護士は多いのではないかと思います。
ただ、弁護士も人間ですので、
弁護士と親しい人に
弁護士を紹介してもらえば、
その紹介者の顔をつぶさないように、
紹介なしで相談に行った場合よりも
良くしてくれる可能性はあります。

気になる法律相談料ですが、
以前は、一般市民の法律相談料は
30分5000円(消費税別途)と
弁護士会で決められていたのですが、
最近自由化されたので、
予約のときに確認した方が良いでしょう。
僕もそうですが、
30分5000円(消費税別)で、
相談に乗ってくれる弁護士は多いと思います。
事件を依頼する場合にいくらかかるかは、
弁護士も法律相談を受けてみて
決めることが多いとは思います。

自由化される前の基準を
僕のホームページ※1に載せているので、
参考にしてみてください。


※1   http://www.takashimalaw.com


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2006年7月25日(火)

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