弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第201回
顧問弁護士が欲しい

最近、以前と比べると、
顧問弁護士に関する
問い合わせが増えています。
その理由としては、
企業や個人の違法行為に対し、
世間の目が厳しくなってきた
ということが挙げられると思います。
企業などが不祥事を起こす度に、
テレビや新聞などのマスコミに
大きく取り上げられ、
非難されるということが
何度も繰り返されています。

その度に、法令順守
(コンプライアンス)が叫ばれています。
法令順守は、
国民として当たり前のことですが、
バブル崩壊後、構造改革をするために、
既存の制度や法律が改正されたり、
新しい制度や法律が作られたりしています。

社会が成熟してくると、
これまで、
大目に見てもらってきた現象も
大きく非難を浴び、
法的規制を受けることとなる
ということもあります。
セクハラや個人情報保護、
食品の産地偽装などは、
以前はあまり問題にされていませんでした。
これらがどういうことなのか、
気軽に聞くには
顧問弁護士がいた方がよい
ということだと思います。
それから、取引をする際の
契約書を見て欲しい
という要望も多いです。

これまでは、
同じような相手と
同じように取引をしてきて、
ビジネスが成り立ってきました。
だから、取引相手と人間関係で
解決すれば何とかなりました。
しかし、今は、
以前よりも競争が厳しいので、
人間関係よりも
経済的合理性を
優先しなければならないことも多く、
また、新しい分野や
これまで取引がない相手と
取引していく必要性もあるので、
契約の際に、
万が一のことを考えざるを得ないわけです。

いざトラブルが生じた際も、
裁判をしたら
法的にはどういう結論となるかを
知った上で、
話し合いをして
解決を図ろうという意識が
広まってきているようです。
売上と経費がぎりぎりであれば
顧問料を払う余裕はありませんから、
顧問弁護士についての問い合わせが
増えてきたということは、
やはり、景気は
回復しているのかもしれません。


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2006年10月24日(火)

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