弁護士・高島秀行さんが紹介する
事前に備える賢い法律利用方法

第278回
顧問弁護士への不満

僕は、弁護士としては若いせいか、
現在依頼している顧問弁護士を変えたいということで、
顧問契約を結んだ顧問先も結構あります。
その理由としては、

1 話しにくく、相談しにくい。

2 依頼者から連絡をしても、
不在でなかなか連絡が取れず、
質問をしてもなかなか回答が来ない。

というものが多いです。

1の「話しにくい、相談しにくい」
というのは、相性が悪いのかもしれません。
でも、弁護士がかなり年上でも話しにくいかもしれませんし、
弁護士が法律用語など
難しい言葉を多用しても話しにくいかもしれません。
偉そうに感じるということもよく聞きます。
僕に対しても、
そう感じる依頼者もいたかもしれませんが、
同年代の経営者は、
もちろん話しやすいといってくれますし、
かなりの年長の経営者や年下の経営者も、
話しやすく相談しやすいと言ってくれます。
あまり難しい言葉を知らないので、
他の弁護士のように
格調高い難しい言葉を使わないからかもしれません。

2の「弁護士が忙しくて連絡がつかない」
ということもよく聞きます。
弁護士は、平行して、複数の事件を担当していますし、
裁判所に行くこともあれば、
法律相談を受けていたり、
打ち合わせをしたりしていることも多いので、
時期によっては、
なかなか連絡が取りにくいこともあります。
しかし、いつも、いつも、
忙しく連絡が取れないということはないと思います。

特に、顧問弁護士の場合、
いざとなったときに、
相談ができるように、
相談がないときでも顧問料を支払っているわけですから、
顧問先から連絡があっても、
なかなか折り返しの連絡をしない弁護士がいるとは
信じられませんが、現実にはいるそうです。

僕は、原則は、
その日か翌日には連絡を取るようにしています。
それが、普通だと思います。
顧問弁護士に不満がある場合は、
顧問契約を解約して、
これまで払っていた顧問料を新しい顧問弁護士に払うだけなので、
変えると決めたら変更するのは比較的簡単です。
だから、顧問弁護士に不満を抱えたまま我慢するくらいなら、
顧問弁護士を変えてしまうか、
顧問弁護士にこのままなら顧問契約を止める
と言ってみたらよいと思います。





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2007年7月31日(火)

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