第29回
DTPオペレーターで堅実に稼ごう! 前編

今回から2回にわたって
DTPオペレーターの仕事を紹介していきたいと思います。

皆さんはDTPオペレーターなる職種をご存じですか?
出版関連では無くてはならない職種なんですが、
一般的な知名度は低いかもしれませんね。

まず、『DTP』とはデスクトップパブリッシングの略字です。
パブリッシングとは印刷出版のこと、
つまりパソコンを使用した書籍の編集・印刷作業のことなんですね。
出版業界の中でも
この分野だけは非常にコンピューター化が進んでまして、
今や日本国内で写植職人を抱えている会社は
僅かになってしまいました。

このように急激に成長したDTP業界なのですが、
その実務をこなしているのはDTPオペレーターと呼ばれる人々です。
DTPオペレーターは純粋にDTP業務に特化したオペレーターと、
ページレイアウトやデザインもこなす
デザイナー兼オペレーターとに大別できますが、
今回は紙幅の都合もあり
純粋なDTPオペレーターの業務のみ紹介したいと思います。

さて、出版・印刷業界は
Apple社に残された最後の牙城と呼ばれる業界で、
基本的に使用されているパソコンのほとんどがMacintosh、
OSはMacOS(註1)が主流です。
実際のところ使用できるフォントの数もマックの方が圧倒的に多く、
とてもWindowsマシンでは太刀打ちできません。
よって、これからDTPオペレーターを目指すヒトには
迷わずマックの購入をお勧めいたします(註2)。

基本部分が揃ったら、次にアプリケーションソフトが必要です。
DTPには業界標準と呼ばれるソフト
「クォークエクスプレス(通称クォーク)(註3)」が存在しています。
単純なDTP作業のみだったらクォークだけでOKなのですが、
レイアウトのデザインを多少でも手掛けてみるならば、
Adobe社のIllustratorとPhotoshopが必要となってきます。
これらは両方とも実売で10万円近い高額ソフトなので、
購入する前によくよく検討することをお勧めします。

次回はDTPオペレーターの実務編ということで、
作業内容等をじっくり紹介していきたいと思います。


註1: なかでもMacOS8.6が最も使用されているOperating Systemで、
Apple社が推し進めているMacOS×(テン)化は
遅々として進んでいないのが現状です。

註2: Apple社とマイクロソフト社の協同策定である
オープンタイプフォントも発表されているが、
まだまだ現場レベルでは標準化されているとは言い難い。

註3: クォークの現在のバージョンは4.1だが、
業界標準は3.×というのが現状。
価格はオープン価格で、
実売は10万円〜20万円(plug-inなどによって大きく変動)。


←前回記事へ

2002年11月18日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ