第30回
DTPオペレーターで堅実に稼ごう! 後編

さて、DTPオペレーターの実務編です。
前回で紹介した通り
基本的な作業をメインに紹介していきたいと思います。

まず、仕事の流れとしては出版社から「ラフ(註1)」と呼ばれる
手書き原稿をもらうことから始まります。
そして、このラフを見ながら
クォークを使って文字データを流し込んでいきます。

最も基本的な部分はこれだけなんですが、
イラストや写真といった画像データを配置したり、
デザインしたりといった部分も仕事として出てきます。
こうなると当然ギャラはその分アップしますが、
画像データは様々な形態で受け取るのが普通です(註2)。

実際にこの作業を行ってみると、
流し込んだ文字が半角、全角でひっくり返ったり、
画像データの色味が異なっていたりと
「修正依頼」の連発・トラブルの続出で大変なことになると思います。
しかし、DTPという作業自体が未だ発展途上といって良い状態で、
トラブルは当然という世界なんですね。
よって、「トラブルに強い=経験豊富」という公式が成り立ち、
経験豊富かつデザインまで出来るという
トップクラスのDTPオペレーターは
ギャラが1ページ/20,000円オーバー、
逆に専門学校等を出てある程度作業は出来るのに
経験が不足しているというDTPオペレーターのギャラは
1ページ/3,000円程度ということになってしまいます。

1ページあたり3,000円程度だと、
作業時間で割って計算してみると、ベタの文字入力作業よりも
効率的には悪くなってしまうんですよ(苦笑)。
ギャラをアップさせていくには、
まずは経験、
次にPhotoshopやIllustratorといったデザイン系ソフトに
習熟することがポイントとなるでしょう。

この仕事の入口なんですが、
いきなりフリーでの独立は厳しいと思います。
まずはデザイン事務所などでのアルバイトや勤務で経験を積み、
それから独立といった形が一般的です。
なんにせよデザインなどというと華やかな世界を想像しがちですが、
もうメチャメチャ「地味」で「地道」な世界だ
ということを憶えておきましょう。

それでもアナタ、頑張ってみます?


註1: 文字、イラスト、写真等がどの程度のサイズで
どこに位置するかがおおざっぱに手書きされた指図書のこと。

註2: イラストは手書きのもの、ソフトで描かれたデータ形式のもの、
画像はポジフィルムの場合もあるし、紙の場合もあります。
これらを全て読み込み可能なデータ形式に変換し、
色味等を調整しなくてはならない。
かなり経験がものを言う地味な作業。


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2002年11月19日(火)

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