11月15日(金)
曇り、風力3以下
最高気温9℃、最低気温−3℃
自転車通勤には、手袋が欠かせません

第7回
宴会はメンツの集大成

メンツと言えば、中国の宴会はメンツの集大成という感じです。
まずは、丸テーブルに座る位置が暗黙の了解で決まっています。
部屋の一番奥の席に接待側のホストが座り、
その対面に副ホストが座ります。
この副ホストが料理のオーダーや勘定を取り仕切ります。

お客さんは主賓がホストの右側、
2番目に重要なお客さんがホストの左側に座ります。
以降、3番目は副ホストの右、4番目は副ホストの左に座ります。
通訳が1人の場合は、主賓の右側に座ります。
ですからホストから右に、ホスト、主賓、通訳の
順番で座る事になります。

料理は必ず食べきれない程頼みます。
これが「料理の量が少なかった。あの会社ケチ」
と言われない為の、ホスト側のメンツです。
昭和ヒトケタ生まれの親を持つ私は、
子供の頃から「食べ物を無駄にすると、ばちが当たる」
と言われて育ってきましたので、
中国に来た当初は、この風習には非常に抵抗がありました。

もうお腹がいっぱいなのに、
もったいないので無理して残った料理を平らげようとすると、
ホスト側が血相を変えて追加オーダーするのです。
「もう食べられないからいい」と言っても、
強引にオーダーするのです。
今から考えてみれば、
ホスト側はメンツを保つ為に必死だったのでしょう。
宴会の時は、好きな料理だけ食いっちらかして、
最後に全ての料理がちょっとずつ余っている様な状態で
ちょうど良い様です。

これが何回も会って、
「老朋友(らおぽんよう、古くからの友達)」の関係になると、
こうしたメンツがなりを潜め
「まぁ、食べられる分だけ頼みましょう」という事になります。
気心知れた老朋友からケチと思われる事は無いので、
無駄な虚勢を張る必要もありません。
こういったリラックスした雰囲気の老朋友同士の宴会も、
又、良いものです。


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