第184回
新年快楽!

みなさん、あけましておめでとうございます!
本来ならば木曜日は連載日ではないのですが、
せっかくのお正月、という事で、特別に書かせて頂きます。

とは言え、中国の元旦(ゆぇんだん、新暦のお正月)は、
今一つ盛り上がりません。
その代わり、春節(ちゅんじえ、旧暦のお正月)は
ものすごい盛り上がりを見せます。

本来、中国の風習では、春節には爆竹を鳴らしまくるのですが、
毎年余りにたくさんの死者やけが人が出る為、
数年前から北京市では
市街地での爆竹の使用が禁止となってしまいました。
それでも、どうしても爆竹を鳴らさないと
春節が来た感じがしない、という人たちは、
大量の爆竹を買い込んで、
わざわざ郊外まで行って鳴らしてくる様です。

北京を含む中国の北部では、
春節の食べ物と言えば餃子(じゃおず)です。
春節の前に大量の餃子を包んでおき、
春節の期間中はその餃子を少しずつ煮て食べます。
日本のおせち料理は、正月前に作っておき、
正月期間中に台所仕事をしないで済む様にしますが、
中国の餃子も同じ様な意味合いがあります。

春節は旧暦に基づいていますので、春節の日は毎年変わります。
今年の春節は1月22日(木)と例年より早いです。
元旦で何日か休んだ後に2週間働くと、
すぐにまた春節で1週間休みになります。
こんなですので、中国の日系企業の間では
「何しろ本格的な動きは春節後に」が合言葉になっています。

中国語では「あけましておめでとうございます」は
「新年快楽(しんにぇんくゎいるぁ)」と言います。
商売の縁起を担ぐ意味で、
「恭喜発財(ごんしふぁーつぁい、大儲けおめでとう)」
という言葉も対で使われます。
さすがは中国人、春節の間も金儲けの事は忘れません。

読者のみなさんの「新年」が「快楽」なものになると同時に、
ビジネスでも「発財」される事をお祈りしております。


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