第235回
七十一便利店、中国第1号店開業!

中国名「七十一便利店」、
セブン−イレブンの中国第1号店が、
4月15日、北京は東二環路・東直門に開店しました。

北京には1年程前から「快客」など
中国資本のコンビニチェーンが店を出し始めているのですが、
置いてあるのは日持ちのする商品ばかりで、
おにぎりやお弁当はありません。
廃棄コスト削減の為、日持ちする商品を置く、
→商品が日持ちするので、売れるまで陳列棚に置いておく、
→商品埃かぶる、
→埃かぶった商品、誰も買わない、
→いつまでも陳列棚に置いてある、
という完全な悪循環に陥っています。
廃棄コストは削減出来ているかもしれませんが、
商品が売れて、売上が上がらなければ話になりません。

売上が上がらない店は、コストを低く抑えて、
利益を出そうとします。
給料を削られて店員はやる気無し、
掃除しないので店内は不潔、
電気代をけちるので店内は暗い、
で、ますますお客が来ない。
正に、貧すれば鈍する、です。

そんな状況下で満を持してのセブン−イレブンの登場です。
という訳で、先日、早速、東直門の第1号店に行ってきました。

土曜日の夕方に行ったのですが、開店間もないという事もあり、
店内は人でごった返しており、
レジにも長蛇の列が出来ていました。
こんなに人が入っているコンビニを見たのは初めてです。

何でも、4月15日の開店日には、
平日にも関わらず朝7時の開店時間に合わせて
100人以上の人が行列を作った、との事です。
コンビニの開店に100人以上の行列ですよ。
コンビニが増えすぎた日本では有り得ない事態です。

日本のコンビニオーナーの皆さんは、
北京に来てセブン−イレブンのフランチャイジーになった方が、
楽しい仕事が出来るかもしれません。
何しろ、全く競合相手が無い、
まっさらのマーケットを開拓していく訳ですから。

セブン−イレブンは、今後1年間で北京に30-50店舗を開店、
5年間で500店舗まで店を増やす計画です。
店を増やすに当たって問題となるのは、
各店が均質なサービスを提供出来る様に、
優秀なオーナーや店長を確保する事です。
そうした意味でも、
コンビニ経営とは何か、という事を知り尽くした、
経験豊富な日本のコンビニオーナーの皆さんが
北京に来てくれれば、
セブン−イレブンとしても有り難いのではないでしょうか。


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