第321回
クリエイティブ人材不足の中国企業

中国には創造的な仕事が出来る人材、
いわゆるクリエイティブ人材が、
圧倒的に足りません。
既にあるものと同じものを作るのは得意ですが、
一からオリジナルの商品を作る、というのは苦手です。

例えば、私の会社ではクロネコヤマトの
海外引越の代理店をしていますので、
背中のジッパーを開けるとちょっとした小物が入る
「クロネコポーチ」というノベルティーグッズを作って、
引越の見積もりをさせて頂いたお客様に
プレゼントしています。

実は、この「クロネコポーチ」、
うちの社員に
「北京中探してでも、
 かわいいクロネコのぬいぐるみを探して来い!」
と指令を出し、
社員が探し出して買って来たものを
ノベルティーグッズの工場に渡して、
「これと同じものを500匹作ってください」
とお願いして作ったものです。
500匹、ほんの1週間ぐらいで、
出来上がってきました。

これを、最初からノベルティーグッズの工場に
「かわいいクロネコのぬいぐるみを
 500匹作ってください」
というお願いの仕方をしていたら、
永久に出来なかったのではないかと思います。

「かわいいクロネコのぬいぐるみ」という抽象的な言葉を、
理解して、絵にして、素材を選んで、サンプルを作って、
「これでどうですか」と提案する、などという作業は、
あの工場には絶対に無理です。
というか、そんな事が出来る気の利いた人材がいません。

クリエイティブ人材がいない中国の企業に
ものを作ってもらう場合には、
まずは、サンプルを用意して、
「これと同じものを作ってください」
とお願いした方が早いですし、
間違いも起きにくいのではないかと思います。


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