第414回
天津事務所開設!

当社は先月、天津事務所を開設しました。

この天津事務所はヤマト運輸の海外引越代理店として、
天津在住の日本人の皆様にも、
日本のクロネコヤマトと変わらない
クオリティーの高い引越サービスを提供させて頂く事を目的に、
引越担当の日本人を1人常駐させて開設するものです。

天津という街は、北京、上海と同じ政府直轄市で、
人口1,000万人の超大都市なのですが、
北京からわずか120kmと近すぎるせいか、
いつも北京の影に隠れてしまい、
「なんかあんまりパッとしない大きな田舎町」
というイメージがあります。

日本企業の進出も、市街地付近の開発区や、
市街地から40kmほど離れた天津新港の開発区への
工場建設が主であり、
日本人の数も北京の数分の一、
という状態が続いてきました。

それが一変したのが、2002年、
トヨタが天津に進出してからです。
トヨタが第一汽車との合弁工場を天津に建設して以来、
トヨタ本社、及び、トヨタの協力会社の
日本人社員の天津駐在が相次ぎ、
天津の日本人は大幅に増加しました。

日本大使館領事部によれば、
昨年時点で在留登録をしている日本人の数は、
北京が7,600人に対して、天津が2,900人。
ただ、北京の7,600人のうち、2,500人は留学生、
との事ですので、駐在員とその家族は約5,000人
という事になります。
天津にも留学生がいるであろう事を考慮しても、
海外引越の主な顧客となる駐在員とその家族の人口では、
天津は既に、北京の半分ぐらいのマーケットになっている、
という事が言えます。

北京の半分のマーケット、という事であれば、
いち早く事務所を出して、
本格的に潜在顧客を開拓するべきだったのですが、
いろいろ試算してみると、
事務所を1つ開設する、というのは、
思った以上に、お金がかかるものです。

更に、事務所を開設してから
軌道に乗せて黒字化するまでには、
ある程度の時間がかかり、
その間に結構な資金負担も発生します。

そんな時に、天津に進出されている大手日本企業さんに
海外引越の契約を締結して頂きましたので、
これを良い機会と捉え、今回、思い切って、
天津事務所を開設する事に致しました。

シノトランスの経営権取得、
北京のオフィス引越、
天津事務所開設と、
零細企業の分際で、
立て続けにお金のかかる事をやってしまい、
今後の資金繰りの事を考えると、
ドキドキしてしまいますが、
これも次なるステージへの
ステップアップの為の投資、と考え、
何とか踏ん張っていきたい、と考えています。


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