第415回
フリーター、ニート「問題」

現在、日本では、定職に就かずに
アルバイトで生計を立てるフリーターや、
働く意思もなく、その為の勉強や
トレーニングもしていないニートの増加が、
社会的な問題になっている様です。

日本政府はフリーターやニートの増加が
日本経済の弱体化を招くと共に、
社会的な安定を損ねると考え、
2005年度の国家予算に
810億円の若年者雇用対策費を盛り込みました。

具体的には、合宿して生活訓練やボランティア、
労働体験をする「若者自立塾」、
ボランティア実績を就職活動に役立てる
「ジョブパスポート」、
若者への就職情報の提供や、
就職相談の窓口となる「ジョブカフェ」、
などの施策を行うそうです。

しかし...。

こんなんでいいんですか、ニッポンは!
ニッポンのお父さんたちは、
自分が汗水たらして働いて納めた血税を、
こんな事の為に使われていいんですか!

まず、だいたいが、中国のスタンダードから言えば、
フリーターやニートは全然「問題」ではありません。
時々働いたり、全く働かなかったりでも、
ちゃんと明日食うものがあるなんて、
すばらしい事ではありませんか。

中国では、農民が夜明け前から夜中まで働いても、
家族が食っていけるだけの収入が得られず、
餓死したり、農薬で一家心中を図ったり、
死ぬのはいやなので、一か八か、
北京や上海などの大都市に出てきたはいいが、
働き口が見つからず、
何日間も飲まず食わずで街をさまよったあげくに、
人を殺したり、盗みを働いたりする人が増えて、
初めて「問題」と呼びます。

日本はなんだかんだ言っても、
まだまだ中国よりはるかに豊かなんです。
中国の農村で、
「働く意欲が起きない」とか、
「会社の組織になじめない」とか、
「自分の目指す方向と違う」とか、
「働く自信がない」とか、
そんな事を言っていたら、
すぐに餓死してしまいます。

餓死したくなかったら、
いやでも何でもいいから、
目の前にある仕事をやるのみです。

日本政府もそんな事に810億円も使うんだったら、
半分でいいですから私にください。
日本の若者たちを、中国の農村に「下放」して、
「労働改造」の上、立派な労働者にして、
日本に送り返してさしあげます。
但し、餓死しなければの話ですが...。


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