第638回
北京の日本人子女教育事情

北京で起業したり、北京で働いたりするに当たって、
病気になることのほかに、もう1つ不安なのは、
子供の教育についてです。

北京には日本大使館付属の日本人学校があり、
日本から赴任された先生方が、
小学生と中学生に日本の学校と
同じカリキュラムで授業をしています。
また、幼稚園も日本の民間の幼稚園が
いくつか出てきており、
月謝は日本の幼稚園よりかなり高いものの、
日本と同じ教育を受けることができます。

しかし、高校になると、北京には
日本のカリキュラムで授業をする学校はありません。
第五十五中学や世青中学など、
中国系のインターナショナルスクールに行って、
英語か中国語で授業を受けるか、
BISSやISBなど
外資系のインターナショナルスクールに行って、
英語で授業を受けるしかありません。

このため、多くの日本企業の駐在員は、
子供が中学生以下の場合は
家族帯同で赴任し、
子供が高校生以上の場合は、
単身赴任となることが多いようです。

我が家の場合、中1、小5、小3の3人の娘は、
現在全員、日本人学校にお世話になっています。
長女は2年半後に中学校を卒業するのですが、
その後は中国系のインターナショナルスクールに
行かせることを考えています。
日本人学校からも毎年数名が、
中国系のインターナショナルスクールに
進学しているようです。

長女は3歳の時に北京に来ましたので、
人生のほとんどを北京で過ごしているのですが、
日本人用のアパートメントに住み、
日本人学校に通っていましたので、
中国語がほとんど話せません。
せっかく北京に10年も住んでいるのに、
中国語がほとんど話せない、
ではあまりにもったいないので、
高校の3年間はみっちり
中国語の勉強をしてもらおうと思います。

ほとんど中国語が話せない状態で、
いきなり中国語で高校の授業を受けるのは
かなりつらいと思いますが、
彼女にとってはよい試練に
なるのではないかと思っています。

北京の教育事情については、本も出ていませんし、
インターネットで調べてもわずかな情報しかありません。
情報を収集するためには、まずは北京に来て、
実際に子供を学校に通わせている人から直接話を聞くのが、
最も確かな方法なのではないかと思います。


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2006年11月20日(月)

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