第678回
中国の金持ちが高級品を買う理由

北京の高級ショッピングセンターに行くと、
労斯莱斯(らおすらいす、ロールスロイス)や
賓利(ぴんりー、ベントレー)など、
300万元(4,500万円)を超える
超高級車を販売するショールームがあります。

「いくら中国が高度経済成長の真っ只中にあると言っても、
こんな超高級車、買える人いるのか」
と思いながらいつも見ていたのですが、
買える人、たくさんいるみたいです。

2006年の中国全体の労斯莱斯の販売数は
前年比約5割増の70台、
賓利は前年比約2倍の127台、
法拉利(ふぁらーりー、フェラーリ)も
前年比約2倍の120台だったそうです。
こうした超高級車は、各メーカーとも
全世界で年間1,000台前後しか作っておらず、
中国は彼らにとって最大のお得意様となっているようです。

中国の金持ちたちのお買物は、
高級乗用車にとどまりません。

中国の長者番付を毎年発表していることで有名な
イギリス人の胡潤(ふーるん、フーゲワーフ)氏が、
資産額1,000万元(1億5,000万円)以上の人
600人余りを対象に
「あなたの好きなブランドは何ですか?」
という調査をしたところ、高級乗用車の他にも、
路易威登(るーいーうぇいどん、ルイ・ヴィトン)、
労力士(らおりーしー、ロレックス)、
阿瑪尼(あまーに、ジョルジオ・アルマーニ)
などが上位にランクインしたそうです。

ちなみに、この調査で明らかになった、
中国の金持ちに最も好かれているブランドは
宝馬(ばおまー、BMW)でした。
そして、2位以下は、路易威登、
奔馳(べんちー、メルセデス・ベンツ)、
労力士、阿瑪尼、法拉利、労斯莱斯の順だったそうです。

胡潤氏の分析によれば
「金持ちになって日が浅い中国人にとって、
成功の証は高級車に乗り、高級腕時計をはめ、
高級な服を着ること」なのだそうです。

こうして見ていくと、今の中国は、
バブル経済に沸く20年前のどこかの国にそっくりです。
中国の金持ちたちの消費行動が成熟し、
高級品の購入動機が「人に自慢するため」から
「自分で楽しむため」に変わるまでには、
まだまだ長い時間がかかりそうです。


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2007年2月21日(水)

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