第750回
「オレがやらなきゃ誰がやる!」

私は社会人4年目の時に、
東京都の西葛西から埼玉県の志木に引越をしたのですが、
その時にヤマト運輸の
「引越らくらくパック」を利用しました。

料金は確か25万円と、
当時の私の月給と同じぐらいだったと記憶しているのですが、
何しろ仕事が忙しく、
引越の準備などしている時間がありませんでしたので、
この「引越らくらくパック」は本当に助かりました。

以前の中国ではみなさんヒマでしたので、
時間や手間がかかっても、何しろ安い方がよい、
という人が多かったのですが、
最近は「時間や手間のかかることは
多少おカネがかかってもアウトソーシングし、
そのセーブした時間を本業に投入して更に稼ぐ」
という人が多いように思います。
今の中国ならば、数千元(数万円)という
月給並みの値段設定で引越サービスを提供しても、
社会人4年目のときの私のような考えで、
利用する人は多いのではないか、と思います。

現在、当社はクロネコヤマトの海外引越の代理店として、
主に日本人のお客様に引越サービスを提供しています。
また、子会社の外運華通は、
主に欧米人のお客様に海外引越サービスを提供しています。
これらの引越サービスは、梱包から荷解きまでを含めた、
いわゆる「引越らくらくパック」が基本となっています。

この5年間で、日本人や欧米人など
先進国の質の良いサービスに慣れたお客様に鍛えられ、
当社の引越サービスのレベルはどんどん上がっています。
このハイレベルのサービスを中国の方々にも享受して頂こう、
というのが「全人民引越らくらくプロジェクト」です。

もちろんこの発想は、最近突然思いついたものではなく、
引越の仕事を始めた当初から抱き続けていたものです。
そして、実際に2回ほど
サービスの提供を開始しようとしましたが、
2回とも断念しています。

断念した理由は、以前にもお話しした通り、
荷物にかける保険で
いわゆる「焼け太り」を狙う人がいたり、
いろいろと難癖をつけて
おカネを払わない人がいたりしたため、
「こんなことなら、きちんとおカネを払ってくれる
日本人や欧米人のお客さんを開拓する方が先だ」
と思ったからです。

しかし、今回は3度目の正直で、
必ず成功させたいと考えています。
私は「引越らくらくパック」の便利さも知っていますし、
レベルの高い引越サービスを提供できる
引越部隊も持っています。
時間はかかるかもしれませんが、
「オレがやらなきゃ誰がやる!」という気概も持って、
取り組んでいきたいと思います。


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2007年8月8日(水)

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