第795回
中国で大金持ちになる3つの方法

今回、「碧桂園」の楊恵妍さんが
中国一の金持ちになったことには、
「今、中国で何をしたら大金持ちになれるのか?」
という質問に対する3つの答えが隠されています。

逆に言えば、
「楊恵妍さんはこれらの3つの条件を
全て満たしていたため、
中国一の金持ちになることができた」
と言うこともできます。

1つ目は「不動産開発を手がけること」。

昨今の不動産バブルにより、
中国の不動産業界は活況を呈しています。
その不動産業界の中でも最も儲かるのが不動産開発です。

実際、今回資産総額73億米ドル(約8,500億円)で
2位となった許栄茂氏の「世茂集団」は不動産開発企業ですし、
48.5億米ドル(約5,500億円)で3位となった
郭広昌氏の「復星国際」も
上場子会社を通じて不動産開発を手掛けています。

一方で、昨年1位だった
家電量販大手「国美電器」の黄光裕会長は
36億米ドル(約4,000億円)で10位に落ちました。

また、今回「フォーブス」が発表した富豪リスト40人の内、
広東省出身者が最も多く13人いたそうなのですが、
その13人の内、広東省の主力産業である
製造業の経営者はわずか2人。
これに対し、不動産業の経営者は9人もいたそうです。
こうしたことからも、今の中国では不動産が
非常に儲かる業種であることがわかります。

2つ目は「株式を上場すること」。

楊恵妍さんの「碧桂園」は今年4月に上場、
許栄茂氏の「世茂集団」も昨年7月に上場しています。
おりからの株式市場の活況に加えて、
中国本土の不動産関係企業には人気が集中し株価が上昇、
このため彼らの資産総額も膨れ上がったようです。

そして3つ目は「大金持ちの親を持つこと」。

不動産開発をするよりも、株式を上場するよりも、
これが一番手っ取り早いのですが、
こればっかりは今さらどうすることも...。


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2007年11月21日(水)

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