第796回
増える中国の中金持ち

中国には、フォーブスの
富豪ランキングに入るような大金持ちは、
ほんの一握りしかいませんが、
そうした人たちに続く中金持ちの人数は
どんどん増えているようです。

アメリカの大手証券会社・メリルリンチが
昨年、アジア・太平洋地域の国々で行った
個人資産調査によれば、
自宅を除いて100万米ドル以上の
資産を持っている中金持ちは
中国本土には34万5,000人おり、
前年に比べて7.8%、
数にして2万5,000人増えたのだそうです。

この中金持ちの人数はアジア・太平洋地域では
日本に次いで第2位とのことですので、
1人当たりの年間総収入が
2,000米ドルを超えたばかりの国にも関わらず、
欧米の高級ブランドが先を争って
中国各都市に出店するのもうなづけます。

メリルリンチの分析によれば、
中国で中金持ちが増えている原因は、
成長を続ける中国経済と、
A株市場の株価の上昇にある、とのことです。
やはり、ビジネスをしたり投資をしたりするならば、
経済が成長をしている国でするのが中金持ちへの近道、
ということなのではないでしょうか。

ただ、今回の調査で第1位だった
日本の中金持ちの人数は147万7,000人とダントツ。
増加率は5.1%と他の地域に比べて低いものの、
増加人数で見れば7万2,000人と
これも調査対象国中トップだったそうです。
なんだかんだ言っても、
日本人はやっぱり金持ちなんですなぁ。

そして、増加率では21.2%でシンガポールがトップ。
中金持ち1人当たりの平均資産は
540万米ドルで香港がトップです。
やはり、金持ちが全員成金で、
みんなほとんど資産ゼロの状態から始めている中国は、
日本を始めとする資本主義の歴史が長い国や地域には、
まだまだかなわないようです。

しかし、今後、中国の経済成長が続き、
金持ちの層が厚くなってくれば、
この数字は飛躍的な増加を見せる可能性もあります。
中国の中金持ちは当社が手掛ける
高級引越の潜在顧客でもありますので、
今後もこの数字は注視していきたいと考えています。


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2007年11月23日(金)

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