第833回
20代後半から30代前半という時期

先日、北京で発行されている日本語雑誌を読んでいたら、
「新時代を担うニューエイジ、若きCEOが狙う2008年!」
という特集が組まれており、
北京で起業した日本人起業家4人の中国起業までの道のりや、
これから中国で起業しようとしている人たちに対する
アドバイスが載っていました。

「中国起業の特集で、なんでワシのところに取材に来んのだ!」
と憤慨しながら読み進んでいったのですが、
4人の日本人起業家はいずれも20代後半から30代前半。
悔しいですが、41歳の私はどうも
「若き」の部分で引っかかって選から漏れてしまったようです。

4人の方々の中国起業までの道のりはそれぞれですが、
やはり、日本で一度就職はしたものの、
日本社会の閉塞感に耐えられず、
無限の可能性を秘めているように見える隣国中国に留学、
言葉を覚え、ビジネスチャンスを見極めた上で起業、
という方が多いようです。

今、20代後半から30代前半に
差しかかっている人たちが就職したのは、
1990年代後半から2000年代前半にかけての、
平成不況真っ只中の時代。
その間、中国の景気は絶好調で、
高度経済成長を続けていたわけですから、
日本での仕事を辞めて、ビジネスチャンスを求めて
中国に渡る人が出てくるのもうなずけます。

そう言われてみれば、
以前このHiQでコラムを書かれていた
Q's Cafeの荒木さん、種字林の上田尾さん、
今もhiq CHINA NETWORKでコラムを書かれている
イル・ミリオーネのシェフ・泊さん、
マネージャーの塩山さん、
絶世健美の小松さん、
みなさん20代後半から30代前半です。

みなさん、それぞれ経歴も、
中国に来られた経緯も違いますが、
邱さんとの出会い、というきっかけを活かし、
人生の新たな展開を求め、今までの人生をリセットして
北京の三全公寓に集った方々です。

20代後半から30代前半という時期は、
社会人になって数年経ち、仕事も覚え、
ちょっと立ち止まって考える余裕ができるのでしょう。
そして「さて、オレはこのまま行くと、
10年後、20年後にはどうなっているんだろう?」と考え、
必要な人は一度人生をリセットして、
新たな人生を歩みだす時期なのかもしれません。


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2008年2月15日(金)

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