第858回
中国の人たちが日本で買物をするワケ

中国の人たちは、日本に観光旅行に行った時に、
なぜそんなにたくさんの買物をするのか。

1つ目の理由は、日本で買えば
ニセモノをつかまされる心配がないことです。

中国ではニセモノ問題が深刻で、
消費者は至るところでニセモノをつかまされる
危険にさらされています。

本来ならば、流通業の会社が目利きの役割を果たし
ニセモノを排除すべきなのですが、
中国では高級ホテルでニセモノのブランド品が売られていたり、
大手スーパーでニセモノの化粧品が売られていたりしますので、
消費者が安心して買物ができる環境にありません。

その点、「日本のデパートや家電量販店では、
ホンモノしか売っていないらしい」ということは
中国でもよく知られており、
日本に観光旅行に行った中国の人たちは、
品質の良いホンモノを安心して大量に買い付けるのです。

2つ目の理由は、日本では
中国よりも安く買えるモノがあるからです。

東京の物価は北京の物価の4倍ほどですが、
モノによっては、同じモノなのに、
北京より東京の方が安く売られていることがあります。

以前お話ししましたが、
私は北京でネスプレッソというエスプレッソマシーンを
4,000元(6万円)で買いました。
しかし、その後、全く同じモノが
日本で半額の3万円で売られていることを知って、
大変悔しい思いをしたことがあります。

どうしてこんなことが起きるのか、というと、
日本のマーケットは既に成熟しており競争が激しく、
複数の会社が品質と価格の競争を繰り広げていますので、
安くて品質の良いモノが売られているためだと思われます。
これに対し、中国のマーケットはまだまだ未成熟であり、
競合製品のないモノなどはいくら値段を高くしても売れますので、
物価水準は日本よりずっと低いにも関わらず、
同じモノでも日本より高い値段で売られていたりするのです。

更に、日本企業は消費者の需要に応えるために、
品揃えでも競争しますので、
日本では中国よりもずっと多くの色や形の中から、
自分の好きなモノを選ぶことができます。

そういった意味では、日本は
消費者にとっては天国のような国なのです。


←前回記事へ

2008年4月14日(月)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ