第945回
連載6周年にあたって

2002年11月1日に連載を開始した
「中国ビジネスのススメ」は、
先週土曜日に6周年を迎えました。

おかげさまで毎月HiQ編集部から
送って頂いている読者数のグラフも、
ゆるやかではありますが着実に右肩上がりに上がっています。
いつもお読み頂いている読者のみなさまには、
この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。

連載開始当初、邱さんにお会いした際に、
「同じ中国関係のコラムなのに、
私の中国起業のコラムは中国株関係のコラムに比べて、
読者数がはるかに少ないんです」というお話をしたところ、
「中国株に興味がある人は多いけど、
あなたのように中国で起業しようなんていう人は
そうそうはいないからねぇ」と慰めて頂いたことがあります。

しかしその後、北京でも上海でも
個人で起業する日本人はどんどん増え、
先日はNHKで「上海タイフーン」という
日本人の中国起業をテーマにした連続ドラマが
流されるまでになりました。

確かに、景気の良い中国に来て起業すれば
何をやっても成功するというわけではありませんし、
カネ払いの悪い中国企業、難癖を付けてくるお役人など、
中国特有の落とし穴も至るところに掘られています。

しかし、今の中国の市場はまだまだ未成熟ですので、
高度経済成長でどんどん大きくなっている
既存マーケットの外側に、
まだ誰も踏み入っていないまっさらの新規マーケットが
たくさん残されています。

自分が考えて売り出したモノやサービスが
そうしたマーケットのツボにはまれば、
「生産が追いつかない!」とか「人手が足りない!」という、
今の日本ではあり得ないうれしい悲鳴を上げながら、
楽しくエキサイティングな仕事ができます。
中国起業はそんなチャンスにあふれています。

この「中国ビジネスのススメ」が
より多くの日本人の方が中国で起業し
チャイニーズドリームを実現するきっかけとなれば、
それに勝る喜びはありません。

では、今後とも「中国ビジネスのススメ」、
ご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。


←前回記事へ

2008年11月3日(月)

次回記事へ→
過去記事へ
ホーム
最新記事へ