うちの近所に建設中のマンションの宣伝です。
「第三大使館街に隣接、すばらしい異国の雰囲気」
と書いてあります。
注目すべきは、この看板は全て
繁体字で書かれていることです。
ご存知の通り、現在、中国で使われている漢字は、
元々の漢字(繁体字)を簡単にした簡体字です。
これは、中国共産党が、
国内の識字率を上げるために、普及させた、
と言われています。
同じ中国国内でも南に行けば行くほど、
街でみかける看板などに
繁体字が増えてくるのですが、
中央政府のお膝元であるここ北京では、
看板や広告に書かれている中国語は、
ほぼ100%、簡体字です。
しかし、この簡体字、繁体字に比べて
「安っぽく見える」という欠点があります。
ですので、こうした高級マンションの看板や、
会社の名刺など、
安っぽく見られると困るものには、
北京でも、例外的に
繁体字が使われることがあります。
ちなみに私の名刺も全て繁体字で書かれています。
安っぽく見られては困りますので...。
撮影日:2006年3月20日(月)
撮影:柳田洋
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