怪しい人ではありません。
これは黄砂に対する防衛策なのです。
北京・天津を含む華北地区では、
毎年、暖かくなってくると、
内モンゴルあたりの砂漠から
季節風に乗ってやってくる
黄砂に悩まされることになります。
特に、近年は、華北地区自体の
砂漠化も進んでいるようで、
黄砂は毎年どんどんひどくなっています。
黄砂がひどい日に外を歩くと、
体中、砂だらけになってしまいます。
顔の露出を防ぎ、且つ、
視力、聴力などの五感は損なわない、
ということで編み出された究極の防衛策が、
「網をかぶる」だったのです。
網をかぶって街を歩く姿は、
かなりカッコ悪く、且つ、怪しいですが、
そんなことを言っていられないほど、
中国の黄砂はひどいのです。
撮影日:2006年3月25日(土)
撮影:柳田洋
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