■柳田洋・北京からの画像便り No.212
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宅急送
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日本で宅配便と言えば、
「クロネコヤマトの宅急便」ですが、
中国で宅配便と言えば、
「さるのマークの宅急送(ぢゃいじーそん)」です。
この宅急送、なんでも、日本に留学した中国人青年が、
日本の宅配便システムの便利さに感動し、
この便利なシステムをぜひ、母国でも普及させたい、
と考えて、帰国後起業した会社なのだそうです。
1994年に従業員6人、小型ワゴン車1台から
始まったベンチャー企業も、
今では従業員8,000人、
車輌1,500台を擁するまでになりました。
急成長のポイントの一つは、手軽に使える価格設定。
宅急送のホームページ(※)では、
都市の名前と荷物の大きさ、重量を入力すると
即時に料金の見積もりをしてくれるのですが、
みかん箱サイズのダンボール箱に10kgのモノを入れて、
北京の家から上海の指定場所まで届けてもらった場合、
翌日配達で100元(1,500円)、
2日後配達ならば50元(750円)で届けてもらえるようです。
北京〜上海が1,000km以上離れていることを考えると、
破格の値段設定です。
どうしてこんな値段設定ができるのか
以前から不思議だったのですが、
写真の三輪配達車を見て合点がいきました。
大きな投資をせずに、
人件費の安さをフルに活用しているから、
この値段が出せるんですね。
※ http://www.zjs.com.cn/
撮影日:2006年11月6日(月)
撮影:柳田洋
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